仕事

新しいマシン

11月の声を聞いてすぐにiPadを購入し、我が家のウェブ・ブラウジング・マシンとして使い始めたのですが、これはなかなかに便利です。思いあまって、新しいMac Book Airもいいかもしれないと思い調査をしたのですが、気が変わって今度はいわゆるひとつのネッ…

私と他人の境目にて

パソコンのモニターを眺めながら、映っている画面とはまるで関係のないことを考えていた。問題の解決策は、ある意味で実に簡単だった。間引けばいい。できるやつを数人残し、そうではない人にはお引き取り願う。大会社でも、そのようにして体勢を立て直すの…

真ん中が悪い

人に自信を持たせない組織という話をすると、駄目なトップを想像をする。たしかにそういう組織の一番上はよくはないのかもしれないけれど、実は本当に悪いのはその下なのではないかと思うことが多い。真ん中が悪い。上には弱く、下には強い中間管理職。階層…

鳥の視点で世の中を見る

リサーチャー兼コンサルタントの友人Sさんに招かれて、彼が都内某所に構えているオフィスに行ってきた。仕事とプライベートの境界領域を中心に、その両方のエリアで話題を共有し、啓発しあえる関係は貴重だ。昨日も生産的な無駄話に花が咲いた。会話のなかで…

「そうか、自分で的を描くってそういうことか」と僕は思った

この夏、この横丁界隈にはさまざまな言葉が徘徊したが、レトリックとしても、核にあるメッセージの上でも、もっとも印象に残ったのが『simpleA』の金城さん(id:simpleA)あらため“シンプルびき”さんの「シュポ!」だな。■シュポ!(『simpleA』2008年7月21日)…

1時間のために2、3ヶ月

梅田さん(id:umedamochio)と講演後のパーティの席で雑談をした際におっしゃったひと言にどーんと圧倒された。 「この講演のために、ここ2、3ヶ月の間すごく勉強しましたよ」というのである。たった1時間の仕事に、あの梅田さんが2,3ヶ月の時間をかける! も…

単なる不平居士

三上さんに昨日のエントリーの枕で「チョー多忙なのにブログを書いている」と誉められたのですが、少し恥ずかしいです。■いざ北へ2008その33 そろそろ話してもいいかな(『三上のブログ』2008年7月22日)というのも、たしかに6月の終わりから僕にしてはけっ…

ひとこと

近代的な契約関係で動いているように見えて、実はそうではない(部分が多い)のが日本のビジネス社会。場の空気を支配するなあなあの人間関係がものをいう。

さて、どうしよう

このところ『三上のブログ』で展開されている“いざ北へ”別名“札幌シュポ”の予習がとても刺激的です。金城さん、板東さん、美崎さん、梅田さんという、なんつうか、この界隈のオールスター・クラス+αの大物が登場して、あれこれの刺激をまき散らしているわけ…

客あしらいは苦手

7月から職場での役回りが変わったのに、成り行き上前の部署から抱えてきた客仕事がごたごたし、本来の仕事にまだ本格的に入り込めない。組織の仲間にはひどく迷惑をかけており、肩身の狭い思いをしている。久しぶりに営業めいたことからはじめてお客さんとの…

茨城の北の端で漆と付き合う菅原さん

何が縁で読み始めたのか、梅田本つながりか、文学や音楽の話か、その辺りはとんと覚えていない。お星さまともだちの一人、飄々とした味の身辺雑記がいい感じの『米と僕』をお書きになっている菅原さん(id:alsografico)が茨城に引っ越して、漆の関係のお仕事…

Emmausさんのひと言がバッハ演奏と宮大工の話を結んだ

昨日のエントリーに対してEmmausさんから頂いた「信頼」という言葉がどうやら核心的にキーワードらしい。音楽の演奏に限らず、あらゆる創造的行為、ビジネスを含めたあらゆる創造は他者への信頼がその根底になければ立ちゆかない。Emmausさんはアンジェラ・…

ブログを楽しみのためではなくやるとしたら

ニューヨーク・タイムズが掲載したブロガーの現状をめぐる記事を読んで、彼の地のブログ事情に驚いた。僕はアメリカのブログはいくつかをときどき目にする程度で、ほとんどその状況を知らないに等しいので、とても勉強になった。いやはや、すさまじい話が書…

『ウェブ時代 5つの定理』をさらに少し読み進める

吉本隆明の文体を操るブログ界の才人、finalventさんが、『ウェブ時代 5つの定理』について面白い感想を書いています。この本の裏に存在する黒いもう一冊の本が頭をよぎるというのです。http://d.hatena.ne.jp/finalvent/20080302/1204419213 昨日、まだほ…

梅田望夫著『ウェブ時代 5つの定理』を読み始めた

最近、大江健三郎ばかり読んでいる関係で、他の本がおろそかになってしまっているのですが、やっと話題の『ウェブ時代 5つの定理』を読み始めました。いい本ですね。他者の言葉に託して、梅田さんは、この本でご自身をもっともストレートに表現できたと感じ…

近藤はてな社長のインタビュー記事を読んで

近藤淳也さんのインタビュー記事が「ITmedia」に掲載されている。とても分かりやすく、内容的にはとてもすがすがしく、朝からよい記事を読んだといい気分になった。ビジネスは、というよりももっと敷衍して、何事かの目的を達成するにあたっての人の…

再度、がんばれ、はてな

はてなの近藤社長がシリコンバレーから帰ってくることになった。1年半前に近藤さんが渡米を発表したときに、一ユーザーとして、また日本に生きる一市民として、近藤さんの決断に男気を感じ、そこを出発点とした感想を「はてなのアメリカ進出によせて」と題し…

組織のぬるさと人の幸せについて

勢川びきさんの漫画に登場したUさんが、その中でにこにこと「大企業って、ぬるいんだよね」と語っている。この日のタイトルは、その名も「ぬるい?」。 ■ぬるい?(『勢川びきのX記:4コマブログ』(2008年1月22日) お二人の会話がどのような主題を…

場所の力に抗する

勤めをしていると会社はいろいろな要求を従業員たる僕に向かって突きつけてくるが、それはそれ、これはこれ、と割り切って考える最近である。会社の都合と自分自身の都合とが相容れないこともあるので、そのときには、まず自分を忘れないように気をつける。…

3週間が経った

新しい職場に来て3週間が経った。6年前に転職した際には、けっきょくその与えられた場所に馴染むまでに3年から4年はかかった記憶がある。その3年、4年というのは必ずしも何かが起こったり、出来たりするために要した正確な数字というのではなく、むしろ、「…

隣のいい人がたいがい仕事人間だったりする

梅田望夫さんの『ウェブ時代をゆく』に関するブックマークかはてなスターがご縁で知り合った『われ思う、故に…』のtsuyokさんは、アマチュア・オーケストラで打楽器をおやりになっていたり、コンサートスクウェアというクラシック音楽のコンサート告知サイト…

落ちた場所で根を生やす

先週のNHK総合テレビ「プロフェッショナル 仕事の流儀」にミシュランの三つ星に輝いたすし店、「すきやばし次郎」の小野次郎さんが出演していた。言い回しはちゃんと覚えていないが、7歳から奉公に出て、それ以来仕事をし続けているという82歳の次郎さん…

痛ましさと励ましと

たなかしげるさんとは前の会社に転職してまだ日の浅い頃に知り合った。僕はその頃から所属する事業本部の社内広報誌の編集を担当しており、たなかさんは全社スタッフとして社内情報共有を促進するチームの中核メンバーだった。ある日、本社から現在の取り組…

新しい仕事が始まってあらためて思うこと

職場を変わった一週間を過ごしてみて、いろいろなことを“あらためて"という副詞付きで反芻する数日間だったなと思う。僕の脳は、会社の中で、電車の中で、“あらためて"あれこれと自身の体験やその他過去に仕入れた情報を検索し、想起し、現実を分析しながら…

新しい職場での最初の週の、最後の一日

新しい会社に来て最初の一週間が今日終わる。新しい環境はとても面白い。何が面白いかって、知らないことにばかり出会っては驚き、ときにはビビりまくり、逆によく知っていることに出会っては安心したり、得意満面といった気分を味わったりと千変万化に変化…

遠慮する日本のわたし

一昨日、写真家の橋村奉臣さん(HASHIさん)から思いがけない電話をいただき、昨晩夕食をご一緒することができた。12月中旬にお会いしてからまだ一月も経っていない。間髪を入れずの帰国に驚いたが、忙しい合間を縫ってお声をかけていただけるのはうれしい限…

俯瞰する視線

新しい職場二日目。誰も出勤していない7時のオフィスに出て就業時間まで自分の時間として使う従来のパターンを今日から再開。前の職場では決まって出てくるのは三番目だったが、出版社は夜型の職場なので僕が出社する時間にはまだ誰もいず、電気も付いてい…

新しい職場

新しい職場の第一日目。いやあ、久しぶりにここしばらく味わったことのない疲れ方をした。別に仕事らしい仕事をしたわけではない。職場の人たちに挨拶をしてまわり、よく分からないままに会議に出て会社の状況を初見聞し、企画・総務部の方からオリエンテー…

選択肢

インターネットで組織化した大規模モニターを活用して市場調査をやっている会社の知人に仕事を変わることを知らせたら、「そんなことを考えていたのなら、いま人を募集しているのでうちに来て一緒にやってもらいたかったのに」と言われてしまった。かなりの…

さらば大企業

佐藤優著『国家の罠』の中に「好きなこととできることは違う」というフレーズを見つけて、その話を枕に一昨日のエントリーを書いた。そうしたら、その後も仕事の合間にゆっくりと読み進めている同書の後半に、また同じフレーズが繰り返されているのを見つけ…