新しい職場

新しい職場の第一日目。いやあ、久しぶりにここしばらく味わったことのない疲れ方をした。別に仕事らしい仕事をしたわけではない。職場の人たちに挨拶をしてまわり、よく分からないままに会議に出て会社の状況を初見聞し、企画・総務部の方からオリエンテーションを受け、上司から日常業務に関する説明を受け、最初のタスクを授けられ、その間に周りで交わされる会話を耳にし、部下になる人たちから断片的に仕事の話を聞き、早速ハンコをいくつか押し……、そうこうするうちに夜の7時が過ぎた。
当面は諸般の事情から、現在動いている仕事に乗っかって進み始めるしかなく、また管理業務の類もけっこう重たい。このもったりとしした重たさを首尾良くはねのけられるかが最初の関門だ。

ところで僕の新しい仕事だが、中規模の出版社で企業の出版物、PR誌やアニュアル・レポートなどを扱う部門に雇われ、企画・営業・編集を担当する。本当はできるかぎり編集をやりたいし、それは上司も知っているのだが、とりあえずは営業の前線に立つことと、一緒に仕事をする4人の人たちの仕事を管理する部分に相当のエネルギーを取られることになる。こちらがまだ仕事の状況や会社の仕組みを分かっていない分、当分は手間もかかれば疲れも溜まりそうだが、世の中最初の一里塚はどんな場合も楽じゃない。文句を言ったら怒られる。

帰宅して、ブログを開いたらいつも以上にほっとした。心のありようによって、目にする事物はまるで違ったように見える。心を常に開いておくこと。開けるようにすること。しばらくの間、ますますブログが自分にとって重要になるかも知れないと思った。