2009-10-01から1ヶ月間の記事一覧

ドビュッシーの音楽、分類、資質

音楽を聴くのは好き。でも、かなり偏った嗜好しかもっておらず、いろいろな曲を聴きたいという情熱が足りないので、自分から積極的に接する範囲は限られたまま。フランスものはその最たるもので、名曲を聴けば「よいなあ」とは思うが、繰り返し聴く気になら…

さっきの続きを書こうと思ったが

アサヒビールの発泡酒と700円のチリ産ワインを手酌でやりながら、フジテレビ放映の『ボーン・アルティメイタム』を子供と一緒に鑑賞(という単語がそぐわない映画だが)していたら、とってもそんな状況ではなくなってしまった。今日の宵は気持ちの良い酔い。…

観客席の阿鼻叫喚の中に人生の意味はあるのかもしれない

黒い霧事件以降の西鉄から太平洋クラブ、クラウンライター(それにしても、なんというとほほなマイナー企業!)のライオンズファンだった。5位、6位が毎年の指定席の弱小球団で、たまに4位争いなどしようものなら、優勝争いに加わったような気分で応援に熱が…

東京に出てきた比嘉さんとの再会

久しぶりに比嘉さん(id:Ryu-Higa)と会った。彼とは昨年6月の「千葉シュポシュポ」の際に初めて会ってから数えて4度目の挨拶になる。先日お誘いのメールをもらい、昨日の昼ご飯を目黒で一緒に。大メーカーからIT系ベンチャー企業に転職をし今年の6月に上京し…

「私は誰かとつながりたい」というだけのことなのか

私は子供の頃から、そのとき読み進めているお話の影響を受けやすいやつだった。影響というのは、筋書きや登場人物像に対してではなく、文体のほうの話。「かっこいい」とか思うと、すぐそれを真似して文章を書きたくなる。文章の楽しみというのは、最終的に…

ハルキさんの直感力

昨日の話の続きである。下川さんとの宴は、話がどこからどう流れたのか、もう定かではないのだけれど、村上春樹の話題になった。下川さんは、ハルキさんと実年齢では同じか、ひとつ違いかという関係で、学校も同じ。デビュー前の彼が都心で商っていた飲食店…

読み書き能力の話

久しぶりに下川さん(id:Emmaus)とお会いし、学芸大学駅近くのほの暗い通りで、そばを食べながら歓談のときを過ごした。静かで落ち着いた店のなかで行き交ったいくつもの話題の中から、私たちにとって重要なのは読み書き能力ではないかという下川さんからの問…

山岸俊男・吉開範章著『ネット評判社会』

日本は、共同体の掟で守られることによって個人の安全を確保しようとする「安心社会」、西洋は個人同士のつながりを積み重ねて自らの安全を構築しようとする「信頼社会」。「他人を信頼するか」というアンケートをとると、日本とアメリカとでは、答えに決定…

わいわい2周年の春樹談義

金城さんが主宰するわいわいがめでたく2周年を迎えたので、お祝いに出かける。開始時間を過ぎていたのに、珍しく主宰者がまだ会場には到着しておらず、せるげいさん(id:sergejO)と某国大使館員のSさんとの雑談にまっすぐ突入。ビールを注文する間もあらばこ…

仕事に関するよもやまばなし

G社が来年から本の電子販売を始めると宣言した。この話は、もう一年近く前に関係筋から内々に聞いていたので、意識の中では織り込み済みだが、うんざりという気分にはなる。G社様には今年たっぷりと振り回されたばかりだ。 米国で同社の「ブック検索」絡みの…

その日見た夢

緩く続くまっすぐな坂を下っていくと、いつか見た光景が広がっていた。あぁ、そういうことだったのかと納得する自分。先日、見た夢の残滓である。何が“そういうことだったのか”、何に納得をしたのか、夢の詳細はまるで覚えていないのだけれど、たぶん、実質…

Kindle発売でぼんやりと思うこと

Kindleが日本を含む米国以外の各国でも発売と相成った。当面(その当面がどれぐらいの長さになるかは誰にも分からない)は、日本の出版産業がアマゾン、その他の流通業者やハードメーカーに協力して電子出版に雪崩を打つ、ということにはなっていないので、…

漆は切ない

ブログ中毒はなかなか治らない。しばらく書かないと体の中に毒素がたまってしまうような気分になり、それらを人の目につくところに吐き出したくなる。たまるのは字毒だろうか。おそらく。そんなものを読まされる方はたまったものではないかもしれないが、し…

私は編集者ではない

あるブログで「自身が編集者であるtaknakayamaさんという人がこんなことを書いている」といった類の紹介をして頂いていた。僕のエントリーは編集の仕事にエールを送る内容だったので、つまり一人の編集者が編集という仕事を自ら養護していると読まれたのだっ…

シベリウスの第5交響曲のことなど

しばらく仕事や私用で少し忙しくしていまして、ブログを含めて文章を書く時間がありません。まるで時間がないというわけではないのですが、こういうのは気分の問題で、アニマル浜口じゃないが気合いがないとブログだって書けないというわけです。気合いを入…