さて、どうしよう

このところ『三上のブログ』で展開されている“いざ北へ”別名“札幌シュポ”の予習がとても刺激的です。金城さん、板東さん、美崎さん、梅田さんという、なんつうか、この界隈のオールスター・クラス+αの大物が登場して、あれこれの刺激をまき散らしているわけですから、看過できるわけがありません。

■いざ北へ2008その16 青年は荒野をめざす、爺も荒野をめざす (『三上のブログ』2008年7月17日)
■ロンドンで優雅な夏休みを過ごしたらしい美崎薫さんからの手紙に応答する(『三上のブログ』2008年7月18日)
■見えるもの/見えないもの(『三上のブログ』2008年7月19日)
■いざ北へ2008その17 梅田望夫さんが援軍をよこした(『三上のブログ』2008年7月19日)


それだけでも読み応え十分なのに、なんといってもテーマが本なのですから、本の業界に迷い込みつつある今の私には刺激が強すぎるというのが正直なところです。この強すぎる刺激は何度も言及している金城さんの共同翻訳プロジェクトから始まっています。いや、それ以前に板東さんのオープンアーカイブの試みがある。そして三上さんによる恒常的な問題提起を経て梅田さんの“ウェブブック”へとつながってしまいました。

最近、本に対して言及するのが私の中で少し難しくなっています。昨年まで本は私の仕事とは無縁の世界に存在する事物でした。ですから、仕事とは一線を画した領域での行いであるこのブログの中核コンテンツとして、日常的な読書で得た感想を取り上げるのは楽しみであり、大いなる気晴らしでした。しかし「反・仕事」の内実だったものが、「仕事」になってしまった(実際になるのはこれからですが)。そのために、「仕事の話はしない」という自分自身にそれとなく課していたブログのルールから、主要な領域がはみ出してしまっているのです。まさか自分が本の仕事にかかわるなど、1年前の自分には想像も出来ないことでした。そのためにしゃべれる領域と決して話せない領域ができてしまいました。気軽に言及できる部分とそうでない部分ができてしまいました。

どうしよう、とこのところ思案していまして、そのこともあって、最近は身辺雑記的な、リアルな生活との関係においては当たり障りのないトピックを中心に書くことが増えています。いっそのことビジネスブログの性格を持ち込んじゃおうかなと考えないではありません。それとはまったく反対に、この空間はこれまでどおり、お気楽ネタに終始して、楽しいおしゃべりだけしていようという気持ちも強くあります。はてなワールドの中心には近づかないようにハードなコンテンツは避け、常連の皆さんとよしなしごとを語り合うのはリアル世界とのメリハリを持ち生活をバランスさせる方法としてとても気に入っています。ほんとにどうしよう。