仕事
3年ほど前、株式会社DeNA(ディー・エヌ・エー)社長の南場智子さんの話を聞く機会があった。南場さんがeコマースのベンチャーであるDeNAでオークション・サイト『ビッダーズ』を成功させ、モバイルに浸透を図っている途上の状況報告と苦労話で構成された講…
今の勤め先に来て強く感じるのは、「No」を言わない文化の存在だ。マックス・ウェーバーのいうところの官僚的組織では成員が「No」を言わずに全員が粛々と仕事にかからないと組織が維持できない。だから、こういうのは上意下達を基本的な仕組みとする大きな…
SF小説でまとまって数を読んだのは子供の頃読んだ小松左京と星新一ぐらい。アーサー・クラークもアイザック・アシモフも、読んだことがない。というぐらいのSF読者の僕だが、昔からパラレル・ワールドものにはとても惹かれる。例えば小松左京の『戦争はなか…
昨日は仕事の一環で夕刻からパーティがあり、その席に出席していつもお世話になっているいくつもの会社の皆さんと歓談となった。よい話あり、苦労話ありで、ほんとうに企業も人の人生もさまざまな喜怒哀楽に充ち満ちていると感じ入りながらビールとワインの…
「キッザニア」をご存知だろうか。昨年の秋、東京は江東区豊洲に開業した子供向けの職業体験テーマパークである。開業早々大人気で、数ヶ月後まで予約がいっぱいで入れないという信じられないような活況を呈している。昨日たまたまそのそばを通り、入場を待…
企業のIT武装もどんどん進んでいる。現時点でもっとも人気があるトピックはSOAとSaaSというところだろう。昨日もある商用セミナーでSOA関連の講演を覗いたら、鈴なりの人だかり状態だった。二つのコンセプトは、何れもIT投資の効率化、コスト…
自分が「うざい親父」であり、「うざい上司」であるであろうことは論を待たないだろうなと、ときどき思う。「そんなんじゃ駄目だ」みたいな言い方を平気でしている。あとで、相手にとって見れば、駄目って言われてもどうしようもない、それこそそんな言い方…
今年の2月に僕はAさんという一人のビジネスマンとの出会いについて書いた。■逃走の先(2007年2月12日)そのAさん、本名金城さんが、その名も「SimpleA」という会社を立ち上げ、はてなにブログも開設した(id:simpleA)。僕が彼との出会いについて書かせていた…
ハーバード・ビジネス・レビューの11月号は「一流の経営」がテーマ。特集の最初ではGEのケースが論じされている。 彼(GEの会長ジェフリー・イメルト)が掲げた新しい目標とは、内部成長(M&Aに頼らない成長)を維持することである。しかも、世界のGDP成長率…
いわゆるビジネス書として出版されている類の書籍で、楽しみの読書の際に手に取る気になるものはほとんどない。少し極端な言い方ではあるが、ドラッカーの著作はその例外ではないかと思っている。そもそも、ドラッカーの文明批評的な色彩を持つ著作をビジネ…
ドラッカーを読んでいたら次のような一節にぶつかった。 今日にいたっては、インターネットやeメールのおかげで、コミュニケーション・コストはコストとさえいえないところまで下がった。 P.F.ドラッカー『ネクスト・ソサエティ』 僕が無知なだけかもしれな…
昨日お会いした有名企業X社の部長であるCさんは、同社の社内システムの実質的な総元締めの役割を担うやり手のビジネスマンだが、お話を聞いて唸ってしまった。地元で自然保護を目的としたNPOを立ち上げ、週末はボランティア活動に精を出す。おまけに趣味の写…
つい先日、とある都内の酒場でCさんと飲んだ。Cさんはエンジニアではないが、IT業界の人で、このブログも時々読んでくれている。酒に酔いながらの会話なので、ぼんやりとしか覚えていないのだけれど、だいたい次のような展開となった。Cさん「この前、はてな…
『三上のブログ』の三上さんが“国家安全保障"絡みの議論を闘わせる夢をご覧になっていた(■「初夢」(『三上のブログ』2007/2/11))ちょうどその頃、僕はある方のビジネスの実践について話を聞いていた。僕より年格好は一回り若いが、知性といい、人生に対…
気温35度。炎熱燃える三ツ沢陸上競技場で子供の100m走見物。12秒20で自己記録を100分の3秒更新する。陸上競技は過酷でとても純粋なスポーツだと最近感心することしきりである。毎回力一杯走ってコンマ数秒の自己記録更新を争う。結果が数字で突きつけられ、…