技術

電子書籍

リアルの世界ではしばしご無沙汰している美崎薫さんからメールが届いた。「どうもよのなかにある電子書籍リーダーが気に入らず、気に入らないので、自分で作りました」とあった。背表紙が見えたり、読んだページの上に書き込みをするように付箋をはったり、…

美崎薫さんの講演、美崎薫さんの書籍

「ライフインテリジェンスとオフィス情報システム研究会(LOIS)」という団体が主催するライフログ関連のワークセッションがあり、私にとっての「ブログの仲間」である「記憶する住宅」の美崎薫さんがひさしぶりに講演をなさいます。どんな内容になるのか知…

iPhoneはウォークマンにはかなわなかったという話

2ヶ月間、ブログを書かなかったときに、その時間何をしていたかというと、iPhoneで遊んでいた。podcastでアメリカのニュースを見ることができるのが珍しく、「青空文庫」のリーダーである「i文庫」を使って夏目漱石や芥川龍之介を読んでみたり、GPS機能…

「シュンポシオン横浜」で感じたこと

これはすでに一度ブログに書いたことですが、「オフ会」という言葉には、ネット上の集まりが主であり、リアルはおまけ、むしろ特別な場というニュアンスがあると私には感じられます。そもそもの語義、語源からして、あるいはものの順序からして、サイバース…

『アーキテクチャの生態系』

今年の初めから出版社に勤め始め、最初は企業相手の商売をする部署にいたのですが、夏に一般書籍の部門に移りました。生まれて初めて仕事で本に囲まれる生活は、ある意味で天国のようで、しかし忌野清志郎が唄うように「いいことばかりはありゃしない♪」が本…

「My Open Archive」雑感

坂東さんの「My Open Archive」(http://www.myopenarchive.org/)については、ずっと「?(これってなに?)」という感じだった。分からないままにコメントも批評もできないという思いから黙っていた。僕が口出しする分野の話じゃないし、だとすれば分から…

坂東さんの講演を聴いてきた

昨日は坂東さんがスピーカーで登場する学術情報公開関係のセミナーに行ってきました。私はいま商業出版社にいるので、大学、学会系の方々が中心に動いているそれらの活動に関しては門外漢なのですが、とは言え、まったくよその世界というわけではありません…

中村孝一郎さんの講演を聴く

ご本人のブログでも紹介していただいたとおり、中村孝一郎さんの講演会に行ってきた。会場は東京タワーの真向かいにある機械振興会館のホール。20分ぐらい前に会場に着きそうだったので、10分ほど東京タワーの下層階をぶらぶら歩きする。全国の中学生、小学…

美崎薫さんがブログを始めた

夢想家、未来生活デザイナーの肩書きを名乗り、『記憶する住宅』の実践者にして『SmartWrite』、『SmartCalendar』の開発者である美崎薫さんから久しぶりにメールが来た。おやおや、これは珍しいと開いてみると、 春の嵐。 お世話になります。 という無茶苦…

「偶然だぞ」補遺

藤シローさんの『maclalala』で、一昨日話題にした「偶然だぞ」に関する拙エントリーをご紹介いただいた。YouTubeの映像をも含めて、ことの顛末をそうざらい紹介しつつ、「偶然だぞ」の原因追及に迫る一文。なるほど、と唸った。とても面白いので、ぜひ、ご…

「偶然だぞ」でちょっと遊んだ

シカゴ・カブスの開幕戦で、福留孝介を応援する「偶然だぞ」のプラカードが球場で揺れる映像をご覧になっただろうか? いったい何がどうしたのかとびっくりしたやらおかしいやら。いちおう、野球に興味のない方にも何の話をしているのかをお伝えしておくと、…

便りのないのはよい便り

数日前、ログを見るとやけにたくさんの人がやってきている。でも、はてなブックマークがたくさん付いた形跡もない。何だろうと思ったら、増分はグーグルとヤフーの検索からで、やってきた先はこれ。■美崎薫さんの「PilePaperFile」を見てきた(2007年11月20…

メールセキュリティソリューションセミナー

Webを徘徊していたら、@IT等が主催する「メールセキュリティソリューションセミナー」(2月28日・青山ダイヤモンドホール)で、友人の小向太郎さんが基調講演をするのを見つけました。この分野にご関心のある方はぜひお越しになってみては如何でしょうか…

美崎薫さんからクレームが

昨日、「美崎さんは“楽をしたいためにやっている”と言っているけど、誰が見たって好きでやってるに違いない」と書いたら、メールでクレームをもらった。クレームという言い方は冗談半分の口調なのだけれど、美崎さんの思いと異なるということなので、その点…

美崎薫さんの「PilePaperFile」を見てきた

お茶の水女子大学とヒューマンインタフェース学会SIG-UBIの主催するセミナー「ユビキタスコンピュータは生活を変えるか」で美崎薫さんの「PilePaperFile」の実演を見てきた。11月17日(土)、お茶の水大学にて。正確には美崎さんの「記憶する住宅」を初めと…

セミナー「ユビキタスコンピューティングは生活を変えるか」

「記憶する住宅」で有名な美崎薫さんから講演のお知らせをもらいましたので、情報を共有させて頂きます。11月17日(土)にお茶の水女子大学で開催されるお茶大、ヒューマンインタフェース学会SIGUBI の共催イベントです。■ヒューマンインタフェース学会SIGUB…

フラットな組織

ドラッカーを読んでいたら次のような一節にぶつかった。 今日にいたっては、インターネットやeメールのおかげで、コミュニケーション・コストはコストとさえいえないところまで下がった。 P.F.ドラッカー『ネクスト・ソサエティ』 僕が無知なだけかもしれな…

美崎薫さんの不滅性

東大で行われたワークショップ『MEMORY+』で美崎薫さんが行ったプレゼンテーションの際、膨大な自らの情報収集の記録を「記憶する住宅」に貯め込んでいる彼の実践に対して茂木健一郎さんが質問を発した。ちゃんとメモを取っていなかったので正確に再現するこ…

『MEMORY+』

昨日聴衆として半日間刺激を頂いたワークショップの簡単な報告をさせていただきたい。参加したのは『MEMORY+ テクノロジーによる記憶の拡張は可能か?』と題する研究会コーディネイターとモデレータをソニーコンピュータサイエンス研究所インタラクションラ…

美崎薫著『デジタルカメラ2.0』を読む

美崎薫さんが4月に上梓した『デジタルカメラ2.0』(技術評論社)を読んだ。労作である。題名は今風1.0だが、およそ凡百のお手軽トレンド本とは訳が違う。 デジタルカメラ2.0作者: 美崎薫出版社/メーカー: 技術評論社発売日: 2007/03/23メディア: 単行本(…

写真を撮っていて思うこと

アメリカで4年余の間、ほぼ毎日テレビを見ていた僕が、ある日、日本に帰ってきて当たり前のように気がついたのが彼我の間のコマーシャル映像の違いに関してだった。何かというとニューヨークで見るコマーシャルには街がよく映る。大都会の風景だったり、郊外…

梅田さんによるともっとも過激な連中が保守本流らしい

この数日、ブログでは音楽の話ばかり書いているのだが、オフの時間は頭が音楽になっている一種の躁状態。素人の音楽談義なんか面白くないだろうと、ブログを書き始めた当初は遠慮しながら文字にしていた音楽話だが、先日、三上さんとmmpoloさんと歓談した際…

ITベンチャーは秋葉原を目指す、でいいのか

年末に出た国土交通省の調査結果なんですけどね。「ソフト系IT産業の実態調査」っていう、いかにも経産省がやってそうな調査をなんでまた国土省がと思うが、調査設計を読んでみるとこれがなかなかしぶい。NTTのタウンページを繰って、IT企業の立地の変化を…

オーディオ・スパゲッティ

村上春樹さんのエッセイは小説ほど面白くない。『村上朝日堂』など、軽妙洒脱の域を狙うエッセイをたくさん書いてはいるのだが、この人は真面目なものじゃないととびきりの芸に接した感動が届いてこない感がある。軽いエッセイに向いている質ではないのだと…

美崎薫さんとモーツァルトの近さ

三上さんが出してきた「美崎さん=疾走するかなしみ=モーツァルト」説はなかなか含蓄があります。美崎さんはメランコリーの人じゃないと思うので、その限りでは当たらないと思うのですが、未開の領域を「疾走」する点ではなるほどそのとおりかもしれません…

これは便利、SmartCalenderをメモ帳にする

美崎薫さんの「SmartCalender」を使い始めました。用途はパソコン上のメモ帳として。これは便利。はじめてパソコンでアイデアをメモるのに実用的な道具を手に入れた感があります。 SmartCalenderは、モードレスであることを目標に作られた多機能なファイル管…

秋晴れの日曜日

北日本は荒れ模様の天気らしいが、昨日の雨が空気を綺麗に洗って横浜の我が家からは一日中見事な富士山と丹沢を眺めることができる。冬がやってきた。 HASHIこと写真家の橋村奉臣さんにお会いし、雑談を重ねる中で新しいHASHIさんの試みに協力を依頼され、喜…

美崎さんが来てくれた

校了間際の著書を複数かかえているらしく、メールも書けないと嘆いていた美崎さんが昨日のエントリーにコメントを残してくれました。さらにその端緒を作ってくれたfuzzyさんも。皆さんには、ぜひ昨日のコメント欄を御覧頂きたいので、今日は写真を貼っておし…

美崎さんの実践の普遍的な部分

一緒に『記憶する住宅』を訪問したfuzzyさんが、美崎薫さんのSmartWrite、SmartCalenderに関して「Smart」をキーワードにとても興味深い論を立てています。fuzzyさんいわく、 「smart」とはあたかも知能を持っているかのように、自律していること――他の人や…

『記憶する住宅』に美崎薫さんを訪ねる(2/2)

書斎に上る急な階段をとんとんと上り、2階にある美崎さんの仕事部屋を拝見する。ストレージが設置されている屋根裏を指さす美崎さん。左手前に写っている黒っぽい物体は今回肘だけで登場のfuzzyさん。壁紙は海。ブラインドは鯨の図柄。鯨という存在に子供の…