新しい職場での最初の週の、最後の一日

新しい会社に来て最初の一週間が今日終わる。新しい環境はとても面白い。何が面白いかって、知らないことにばかり出会っては驚き、ときにはビビりまくり、逆によく知っていることに出会っては安心したり、得意満面といった気分を味わったりと千変万化に変化する自分の内面を見ているのが実に面白い。下手なドラマや小説よりも何倍、何十倍も興味深い。あらためて思うのは人間って実に繊細で、少しのことで天下を取ったような気分になったり、がっくりと落ち込んだりするもんだなということだ。心の中は高速回転でランダムに四季が現れては消えるよう。先月まではぽかぽかの、昼寝を誘う春のような日々だったなと思う。まあ、短い期間だったけれど。

とりあえずは、たった4人のチームを任される立場なので、管理者としては楽といえば楽だが、それにしてすら大きな問題が存在している。前任者はよほど知恵の足りない御人だったと見えて仕事の仕方の最初の部分が間違っている。幸い一緒に仕事をするのはみな仕事熱心で業務処理能力が高い人たちなので、何にもましてそれが大きな安心だが、だからといっていま当たり前と思ってやっている仕事のスタイルを「それじゃ駄目だよ」とひっくり返すのはまずい。以前それをやって失敗した苦い経験が頭をよぎる。さて、どうやって始動を始めるか。一人で仕事をするのは苦にならないのだが、組織を動かすことにかけては自慢ではないが能力がある方じゃない。

最初の週から、現在動いている仕事に関して局所的な問題解決の話にばかり付き合わされ、下手をすると、あっという間に鳥瞰的な視線を忘れそうになる。いかん、いかんと今週月曜、火曜に自分が書いた文章を読みなおす。そんなときに常にリアルタイムで勇気と刺激を与えてくれるのが、今の僕にとってはブログ仲間の(と言ってしまってよいだろう)人たちの言葉である。たとえば、「仕事をするときに何のためにやるのか、どんなつもりでやるのかちゃんと考えてる?」と問うsimpleAさんの最新のエントリーを読むと、僕は心が柔らかくなってだんぜんやる気が湧く。さて、今日はこれから、しっかりと頭を使って情報分析と資料作りをしなければならない。

■なんで「閲覧可能にするため」なの〜?(『simpleA』2008年1月11日)


いいのか、悪いのかしらないが、このブログがどんどん日記化している。