新しい仕事が始まってあらためて思うこと

職場を変わった一週間を過ごしてみて、いろいろなことを“あらためて"という副詞付きで反芻する数日間だったなと思う。僕の脳は、会社の中で、電車の中で、“あらためて"あれこれと自身の体験やその他過去に仕入れた情報を検索し、想起し、現実を分析しながら動く方向を考えるという行為を、生き延びるために一生懸命していたようだ。

「前の勤め先では異なるやり方をしていたなあ」だとか、「あのときはこんなことがあって、こうやったらうまくいったなあ」だとか、「あのとき、あんなことやっていたけど、よく上は黙って見ていてくれたなあ」などと様々な情報がほとんど自動的に頭に浮かんでは、「じゃあ、いま目の前にある問題をどう処理する?」とこれもほぼ自動的に考えるということを絶え間なく繰り返していた。月曜日のエントリーのコメント欄に「とんでもなく疲れちゃうというのは、脳が多くの刺激を浴びているからですね」と勢川さん(id:segawabiki)が書いてくれたが、これはまったくもっておっしゃるとおりだったなと思う。

また“あらためて"思うのだが、こういうときには書棚やパソコンの中に貯め込んでいる情報は何の役にも立たない。それがどんなに稚拙であっても、その場を乗り切るために使える情報は生きた、よい情報。土壇場ではその瞬間に活用できるようになっていない情報は、あってなきがごとしものだ。

これから僕がやりたいことをブロガー的に表現するならば、そうした僕の脳に会社の中にあるはずのたくさんの知恵をつなげ、ブログを初めとするインターネット上の知恵をつなげ、今までお世話になってきた人たちの知恵をつなげることだと言って間違いない。文字通り、拙文をいつもお読みいただいているブロガーの皆さん、様々な職業生活を経て数々のノウハウをお持ちの皆さんのお知恵を拝借するような仕事もしてみたいと思っているので、その時が来たらどうかよろしくお願いします。

四十肩を再発させた女房が、今朝は左肩が上がらない状態で、病院に診てもらいに行ってしまった。今日は家に残った長男とこれから家事三昧。夜はワンパターンのカレーで我慢してもらうことにして、では、今から掃除、買い物、料理に精を出します。