2006-01-01から1年間の記事一覧

『記憶する住宅』に美崎薫さんを訪ねる(2/2)

書斎に上る急な階段をとんとんと上り、2階にある美崎さんの仕事部屋を拝見する。ストレージが設置されている屋根裏を指さす美崎さん。左手前に写っている黒っぽい物体は今回肘だけで登場のfuzzyさん。壁紙は海。ブラインドは鯨の図柄。鯨という存在に子供の…

『記憶する住宅』に美崎薫さんを訪ねる(1/2)

そもそも…三上さんがHASHI展を見に上京するついでに未来生活コーディネーター・美崎薫さんのご自宅に伺うことになった時には、実は僕までご一緒するつもりはなかった。どうせ、猫に小判、豚に真珠の類の話に終わるに違いないと思ったのだ。こちらのエントリ…

今日はお休み

忘れないうちに美崎邸訪問記を書こうと思うのですが、今日は帰宅してもどうも疲れが抜けずブログ書きはお休み。ちょっとだけでも、でもちゃんと気力がないと文章は書けませぬ。RSSリーダーなどを頼りにいくつかのブログを見て遊んだり、読み差しの本を片づけ…

四人の三上さん

ここ数ヶ月ブログと電子メールで親交を深めてきた三上さんと初めてリアルの世界の中でお会いした。一緒にHASHI展と美崎薫さん宅を訪ね、東京を歩き回って、四回の食事をともにした。お互いがブログの上で知識を共有している事柄について、まるでブログの続き…

過去から来た一眼レフ

美崎薫さんのお宅を訪問した帰り道。三上さんと一緒に山手線の駅の階段を上った瞬間の出来事だった。三上さんと四方山話をしながらも、僕の頭の中にはここ一、二週間『三上のブログ』を中心に繰り広げられている三上さんと美崎さんの時間論議、記憶、想起と…

一瞬の永遠

HASHIさんとHASHI展のことはとりあえず気が済むまで文字にしたので、一昨日、10月28日(土)に行われたブログの仲間の不思議な集まりについて少しだけ書いておく。しかし、これから書くものはあくまで刺身のつま、副菜。主菜はぜひ『三上のブログ』で味わっ…

山本弘展パンフレット

昨日お会いしたmmpoloさん(id:mmpolo)に「山本弘展」(2004年2月 兜屋画廊)のパンフレットを頂く。たいへん貴重な資料である。1981年享年51歳で自らの命を絶った山本弘氏の40代前半の写真とともに、その作品五点のカラー図版が掲載されている。山本弘氏に…

日記の文体

このブログは「はてなダイアリー」という仕組みを使わせていただき書き綴っているわけだが、雑誌だろうが、論文だろうが、ブログだろうが、自分以外のひとさまが目に通すものは個人の「日記」であってよいわけがないと思っている。大したものは書いていない…

資質と気質

bookscannerさんやfuzzyさん、三上さんらのブログと交歓してきたおかげで明日お会いすることになる美崎薫さんの『デジタル空間ハウス』(2003年 ソフトマジック)を読む。その上で2003年の文章『記憶する住宅 −ITリフォームから電脳住宅へ』に目を通し、続け…

橋村奉臣さんの写真を

橋村奉臣さんの写真を一枚一枚と取り上げて、そこから沸き上がる感想を書けたらどんなに楽しいだろう。誰も読まないかもしれないけれど。

ベルリン・天使の詩

20代の半ばに転職をしたときに一週間の休みができた。未だ独身で、お金は少ししかなかったが義務も責任も同じように少ししかない20年前は何とも身軽だった。西ベルリンに行った。友人の所に転がり込んで、美術館に遊んだり、音楽を聴いたり、昔の操車場跡の…

「HASHIGRAPHY」とは何か

正直言って「HASHIGRAHY」は晦渋である。もし、『HASHI[橋村奉臣]展』が「HASHIGRAPHY」だけで構成されていたら世間の展覧会に対する受け取り方はどうだったかと考えてみる。地味で内向的な作家・橋村奉臣がこれほどの話題を獲得するのはやはり難しかっただ…

人間、違うのが当たり前だ

このブログは控えめに見ても3分の1は『三上のブログ』とのブログ同士の交歓によって成立している、させていただいていると僕自身は感じているのですが、昨日書いた内容に関して頂戴した往復書簡的エントリーにまたまた感じ入りました。 三上さんはこうお書き…

花もて語れ

昨日のコメントで、いつもお越し頂いている三上さんから掲載している写真の撮影情報を書いたらとお勧めを頂きました。ところが、ここに掲げている写真を撮っているのは、ほとんど説明に値しないご近所ばかりなので、三上さんのご要望に応えるのはなかなか容…

世の中つながっている

10月7日にアップした雑文「自信を持ち続ける」で、まったく作為なしに橋本奉臣さんと和田浩子さんのお名前を出させていただいたのですが、こちらのブログで昨日このお二人がお会いなったのを知りました。■橋村奉臣(はしむら・やすおみ)さんの展覧会(『翻…

ほめ上手

アメリカで生活してみて素晴らしいなあと思うのは、人を褒める文化の存在です。とくに教育の現場で如実にそれを感じます。good! great! wonderful! fabulous! perfect! splendid! gorgeous! そんな感嘆符付きの形容詞が子供たちを元気づける。英語にはなんて…

外国

初めて見知った外国は得てして盲目の信頼を寄せる対象になりがちだ。音楽好きだった僕の場合、ドイツがそんな存在だった。ドイツ語でFernweh(彼方に対するあこがれ)というやつ。でも、あなたではない私にあなたのことは分からないように、外国の理解もまた…

技術とオリジナリティ

梅田望夫さんの『ウェブ進化論』は多様な読み方、啓発のされ方を誘う本だが、最初に読んだときに単独のトピックとしてもっとも印象に残ったのは、グーグルの社内ではアイデアは二束三文で、それ自体は価値がないという共通認識があるという記述だった。グー…