2006-07-01から1ヶ月間の記事一覧

岡本太郎『明日への神話』を見に行く

メキシコの倉庫にほとんど野ざらし状態になっている岡本太郎の大作が見つかったという報道を見聞きしたと思ったら、いつの間にか汐留の日本テレビが展示をしていると知り、通勤の途中にちょっと回り道をして見に行くことにする。街頭に展示していると聞いて…

カルロス・クライバーが伝説でなかった頃

クライバーがベーム追悼記念演奏会でバイエルン国立管弦楽団を指揮してベートーヴェン交響曲第4番を録音した頃、彼はすでに大家ではあったが、まだ伝説ではなかった。僕は80年代後半に、一度だけ彼を聴いたことがある。昭和女子大の人見記念講堂でベートーヴ…

僕がオーディオマニアではない理由

今読んでいる『ビッグバン宇宙論』の中に次のようなフレーズが紹介されている。フランスの数学者アンリ・ポアンカレが語った言葉からの引用だ。 科学者が自然を研究するのは、それが役に立つからではない。科学者が自然を研究するのは、そのなかに喜びを感じ…

においの記憶

音による記憶よりも言葉による記憶の方が強いのではないかと昨日書いた。しかし、一夜経って考えると、単純にそうとばかりも言えないような気もする。例えば十代の頃から感銘を受けてきたジェームズ・ゴールウェイの笛の音。とくに知っている楽曲ならほぼ間…

物忘れの悲しみ

真空管プリアンプSV-14LBを組立終わって一週間、システムを変更したての音の変化に対する感激をもう忘れかけている。それにSV-14LBを入れる前の音がどのように響いていたかも、もう思い出す自信がない。こういう輩がオーディオに金をかけるのは基本的に猫に…

物忘れの楽しみ

今晩はワールドカップ・ドイツ大会の決勝。1982年以来のイタリア優勝で幕は閉じるはずだ。寝不足の一ヶ月がやっと終わる。昨日の書き込みでふれた小川洋子さんの『博士の愛した数式』は80分しか記憶をできない数学者が主人公という卓抜な設定を下敷きにした…

サイモン・シンの新作を買った

今日も次男の100m走を三ツ沢競技場で見物。長男がバスケットをやっていた時には応援が楽しかった。1時間半ほどの試合の間、応援する者もとっぷりとゲームに没頭できる。それに比べて100m走は十数秒で目の前を駆け抜けるのを見るだけなので応援にはとてもな…

ほめるのは難しい

人をけなすのは簡単だが、ほめるのは難しい。人をほめる文章を書いて、第三者を動かすのはもっと難しい。CDのライナーノートを読いんでると時にそう思う。ライナーノートは、楽曲解説に終始する例を除くと、演奏家をほめるか、あるいはその演奏家が演奏する…

アルビン・トフラーとすれ違った話

アルビン・トフラーの新刊『富の未来』が書店に平積みされているのを見て、突然、11年前にトフラーとすれ違った時のことを思い出した。アメリカ駐在中の1995年夏、ジョン・デンバーが有名にしたコロラド州アスペンでのことだ。インターネットの商用化が始ま…

真空管プリアンプSV-14LBの音

今の職場に、大学院まで音響工学を学んでいたというおじさんがいる。彼によれば、真空管アンプが音が良いなどという輩は、−彼自身は決してそういう人を馬鹿にしたような言い方をしているわけではないけれど−要するに無知蒙昧であることを天下に公言している…

日本の合唱曲は微妙だ

次男がピアノの伴奏をするというので、彼が通う中学校の合唱コンクールへ。1年生から3年生までがクラス対抗歌合戦を行うのだが、鎌倉芸術館の大ホールを使わせてもらえるところがゴージャズだ。直人は、今年は地味な曲だったにもかかわらず「伴奏者賞」をも…

真空管プリアンプSV-14LB完成!

といっても、直してもらったんですけどね。設計者の下田さんにモノを送り、見ていただいたら、付けるべきジャンパー線が4本も付け忘れ、アースが2カ所も付け忘れなのをたちまち見つけていただく。指摘されるて初めて気がつくのだが、ほんとだ、付けるべき場…

決定盤って何だ

ブラジル対フランスは、またしてもフランスの勝利に終わった。82年のスペイン大会のブラジルのように前評判で絶対的といわれたチームがまた負けた。イングランドもアルゼンチンも消え、自分が想像していた顔ぶれはイタリアをのぞいてことごとくワールドカッ…

うちの子供もYouTube

梅田望夫さんのサイトで「You Tube」について知り、リンクに導かれるままに2、3の記事を読んで、ふーん、そんなのが流行ってるんだ、などと感心していたら、中学生の次男がビデオクリップを一生懸命見ているそのサイトが「YouTube」なんでちょっとびっくり…