真空管プリアンプSV-14LB完成!

といっても、直してもらったんですけどね。設計者の下田さんにモノを送り、見ていただいたら、付けるべきジャンパー線が4本も付け忘れ、アースが2カ所も付け忘れなのをたちまち見つけていただく。指摘されるて初めて気がつくのだが、ほんとだ、付けるべき場所付けるべきものが付いていない。結局、素人は図面が文字通り読めないということがよく分かった。書いてあるのに、それが目に入ってこない。

楽譜を読めずに楽器を演奏しましょうというに相応しい愚挙を、供給者様の手厚い顧客サービスのおかげでなんとか乗り切った次第。アースとジャンパー線の残りを半田付けし、音が出たときにはただただほっとした。何度書いても書きすぎではないと思うので、また言うが、ザ・キット屋さんのサービスは掛け値なしにすばらしい。

今、そのプリアンプを通してジェームズ・ゴールウェイとフィリップ・モルのコンビによるシューベルトを聴く。「アルペジオーネ・ソナタ」が、まさにゴールウェイらしい響きを備えて鳴る。これならばCDを聴く楽しみは確実に増える。

おもちゃをもらった子供の心境で、今度はヘルマン・プライの「水車小屋」。これらの演奏家はそれぞれ何度か生で聴いたお気に入りの方々。プライなんか学生時代に始めてヨーロッパに出かけた際にサインまでもらっちゃうミーハー・ファンだったもんね。うん、この音なら生ではない音響的なものたりなさは十分に我慢ができる。などと喜んでいると、なんでそんなことにこだわるんですかね、ともう一人の自分が馬鹿にする。