うちの子供もYouTube

梅田望夫さんのサイトで「You Tube」について知り、リンクに導かれるままに2、3の記事を読んで、ふーん、そんなのが流行ってるんだ、などと感心していたら、中学生の次男がビデオクリップを一生懸命見ているそのサイトが「YouTube」なんでちょっとびっくり。

子供達は、Googleで検索しては、アメリカだの韓国だののサイトに飛んでお気に入りの日本のアーチストのビデオを見て遊んでいる。子供達はWeb2.0の時代の行動様式を自然と身につけている。Web2.0というコンセプトが単なるギークのお先走りの言葉遊びでないことも、こんな身近な例を見るとよく分かる。

土曜の一日、音楽を聴きながらごろごろと絵に描いたような怠惰な週末。コンビチュニーが指揮するシュターツカペレ・ドレスデンを従えたヴィルヘルム・ケンプブラームス「ピアノ協奏曲第1番」は、1957年の録音。お世辞にも音がよいとは言えないが、この曲を聴くならこの盤と言う人もいるのがよく分かる滋味溢れた演奏だ。このケンプだとか、フルトヴェウングラー、クナッパーツブッシュのような演奏家のヴェールの向こうに音楽を聴くような古い録音を出来るだけいい音で聴いてみたい。タイムマシンに乗って、彼らの演奏会の行われている会場に降り立ってみたいと、そんなことを考えるから、どこまで効果があるかが分からないままオーディオに小金を投資することになる。

梅雨を絵に描いたようなしとしと雨が上がり、夕暮れ時の雲に鈍いオレンジ色が射すのを眺める。