地面が動いているのを疑うのは難しい

アメリカの競争社会の中で生活していても、慣れてくればそれが当たり前なので何とも感じない。日本からアメリカに渡った頃には「こんなもんまずくて飲めやしねえ」と毒づいていた薄いコーヒーが最後にはおいしくなるし、「コクがなくてサイダーみたいだ」と悪口を言っていたバドワイザーが一番口に合うように感じてくる。駐在していた当時は年に一度日本に帰って飲むコーヒーの苦いこと。ビールの苦いこと。


日本の生活がまた当たり前になった今現在は、そのかつてある瞬間に苦いと感じたコーヒーとビールがやぱり一番おいしいと感じながら生活をしている。