2008-03-01から1ヶ月間の記事一覧

大江健三郎のユーモア

大江健三郎著『あいまいな日本の私』(岩波新書)を読んでいるところ。表題は、よく知られているノーベル文学賞の受賞講演からとられたものだ。僕は当時の報道で接した程度で、ちゃんとテキストを読んだことがなかったので、初めての読書である。この講演録…

便りのないのはよい便り

数日前、ログを見るとやけにたくさんの人がやってきている。でも、はてなブックマークがたくさん付いた形跡もない。何だろうと思ったら、増分はグーグルとヤフーの検索からで、やってきた先はこれ。■美崎薫さんの「PilePaperFile」を見てきた(2007年11月20…

過度の専門化の前にあった何かを想像する

先週末に聴いた古楽器の団体「アンティネッロ」と合唱団「ラ・ヴォーチェ・オルフィカ」は、一人の演奏家が複数の役回りを担っていたのがとても面白かった。指揮者が中世の角笛とでもいうべきコルネットとリコーダーを指揮しながら吹くし、リコーダーもすご…

Emmausさんとのひととき、またはブログの悦楽

Emmausさん(id:Emmaus)に拙ブログにお越し頂いた最初は2006年の初冬といった時期だったと思う。コメント欄でやりとりをするようになって1年以上は経っているわけだ。そのEmmausさんとやっとお会いすることができた。お会いして、前向きな、そのお人柄にたち…

ラ・ヴォーチェ・オルフィカ第23回公演『スペイン音楽の500年』

バロック以前のヨーロッパ音楽をフィールドにする合唱団「ラ・ヴォーチェ・オルフィカ」と古楽器アンサンブル「アントネッロ」によるスペイン音楽のコンサートを東京カテドラル聖マリア大聖堂で聴いた。Emmausさんお薦めのコンサート。Emmausさんはかつて、…