Emmausさんとのひととき、またはブログの悦楽

Emmausさん(id:Emmaus)に拙ブログにお越し頂いた最初は2006年の初冬といった時期だったと思う。コメント欄でやりとりをするようになって1年以上は経っているわけだ。そのEmmausさんとやっとお会いすることができた。お会いして、前向きな、そのお人柄にたちまち魅了された。そこには『Emmaus’』を読んでいればはっきりと感知される部分と、ブログには表現されていない部分も当然あって、一度の出会いは僕にとってとても意味深いものになった。

ブログを書くことによって知り合うことになった方々は、お会いしてみると、Emmausさんが典型的にそうであったように、皆前向きな明るさを発散している。何故だろうと考えてみると、それはブログの性格によって来る部分が大きいのだろうと素朴に考えるに至るのである。

今までブログを離れてリアルの世界でお会いした方の多くは、三上さんか梅田さんを経由して知り合った方々。これらのブログの性格から考えても、互いに前向きな本音の部分でつながりがコミュニケーションの前提にある。リアルで初めてお会いして、時候の挨拶抜きに互いにとって切実な話題にまっすぐに辿り着くことは、通常の社会的関係のあり方の中では考えられないことだ。その会話が多くの場合、前向きなエネルギーで彩られる。ブログの不思議と有り難みである。

もっとも、ブログに難しい部分がないわけではない。限られた時間で書いているブログの性格上、舌足らず、言葉足らずで真意が伝わらなかったり、議論が議論に向かわずに終わってしまったりする部分は少なからず存在するから。Emmausさんは、この点に関連して、「ブログだと文句が言えないでしょう」と面白い言い方をなされていた。そして、だからこそ、(こうした)対面の情報交換は貴重だとも。

12月に「リアルで会いましょう(?)」と題して書いたが、くまさん(id:unknownmelodies)の「ブロガーおくのほそみち」や、三上さんの「誰でもいい、耳を傾けてくれる人がどこかにいる」をあらためて読みつつ、これからもブログでのつきあいを越えて多くの方々と言葉を交換する機会を作っていきたいと、あらためて思った次第。