Twitterがオーケストラを導く

この前のエントリーのコメント欄で、id:mmpoloさんがTwitterの影響力について話をしてくれた。その話に触発されて少し書いてみたい。

TwitterFacebookは、ときどき読みますぐらいの利用しかしていないのだが、ここ半年ぐらい、自分が足を運んだコンサートの後に、そのコンサートを聴いた人の反応をTwitterで読んでみるようになった。そこで思うのは、みんな優しいな、ということだ。絶賛モードのコメントがたくさんアップされている。もちろん、わざわざTwitterに書くのだから、その多くは好意的なコメントであるに決まっている。そして、その印象はもちろん本心からのものだろう。

これらのファンのコメントは、日本のオーケストラの固有の真価をさらに促進する方向に左右するのだろうと思う。個人的には「これでいいのか!」と思う演奏に賞賛が集まるのを見ると「嘘だろ」と思うのだが、コメントをする人たちはもちろん本心から語っているわけで、そうした演奏がTwitterで共有され、賞賛すべき演奏の型が形作られ共有されているのがひしひしと感じられる。その思いは日本のオーケストラの、ドイツやアメリカとは別種の音や表現のベクトルを強固にする方向に如実に左右するのではないだろうか。きっと日本のオケはますます独自進化を遂げる。個々のプレイヤーはどんどん上手になっているから、演奏はますますきっちりとしたものとなり、日本の独自の型が明らかになるだろう。

ちなみに、どうしてこの演奏にブラボーなんだというコンサートについては、このブログには感想を書かないようにしている。例えば、今年でいうと、〇×交響楽団のあれと、▽□交響楽団のあれなどは思いっきり悪口を書いてみたいという欲望がないではないのだが、それはやはり大人げないというか、もしかしたら、感激している人に水を差すことになるかもしれないと思い(なんといっても、きょうび、みんなすぐに検索エンジンで検索して読みに来るので)、遠慮することにしている。