なんとか北アルプスに登れた理由

昨日、下川さんから「膝大丈夫?」とやさしくお声がけいただいたので、その話を少し。

春に大山に登ったときに膝が痛くて、やはり山は無理かもしれないと思った。そもそも2年前に泊まりがけで丹沢主稜を歩いたときに、とりわけ下りで大いに難儀し、この体験以降春先の大山まで、こわくて山には行っていなかったのだが。

大山の後、整形外科に行き、診察を仰ぐと、膝の軟骨がすり減っているのが痛みの理由であることがわかった。中高年に典型的な症状、なんのことはない、「おまえはふつうに歳をとりはじめたんだよ」という話だったのだ。

このことをブログに書いた。

■新たなステージ(2010年3月23日)

すると、山崎さん(id:caesarkazuhito)が☆コメント欄にすぐさま一文をくれたのである。

痛みは辛いですね。
症状の具合で加減をしながら大腿部の筋トレは飽きるほどやって下さい。

鍼灸師として病院で患者さんのリハビリを診ている専門家のひと言はありがたくもあり、また効果的でもあった。膝を診てくれたお医者さんにも、「膝が痛むのは、足の筋肉がよわっていて、膝にかかる負担が増大しているからでもあるのです」と言われたばかりで、「こんな風に足を上げて」と、簡単にできるトレーニングを教わってもいた。そこに追撃のようなコメントである。

「そうか、“飽きるほど”か」と、さすがにいい加減な性格の僕にも、少しだけ真面目にやってみるかという気が芽生えたのである。「“飽きるほど”やったか」とあらためて訊かれたら、ちょっと恥ずかしい。でも、それなりに続けた筋トレは、きっと効果的だったに違いない。

その他では、筋トレと同じタイミングで取り始めた関節痛の薬であるコンドロイチンの錠剤、道具の存在としては、登山用ストックの存在がある。前者はどれだけ効いているのか定かではないが、後者の有用性は抜群だった。

付け加えると、歩くのもたいへんな状況からジョギングをするまでに回復された下川さん(id:Emmaus)のリハビリの実践も大いに支えにさせて頂いた。何をどれほど、どのように、という話はブログやtwitterからはまったく漏れ聞こえてこず、分かるのはまた下川さんがまた走り始めたということだけだけれど、おそらくそこに至るまでの努力は半端ではないはずで、そういう方の存在は、やはりとても効くのである。