『simpleA』ってドラッカーの副読本みたい

simpleAさん(id:simpleA)がお書きになっている秀逸なビジネス小話を読んでいると、2年前に亡くなったミスター・マネジメント、ピーター・ドラッカーが行うイノベーション・マネジメント論の続きを読んでいるような気分になる。“続き”が言いすぎだとすれば、秀逸な事例と言って間違いないだろう。

ドラッカーは80年代の前半に書いている。ベンチャーというとハイテクばかりが目立つけれど、実際に雇用を生み出している新興企業はむしろ従来からある普通の産業から多数勃興している。要は企業にとって重要なのは新しい技術革新を扱うことではなく、経営に革新を持ち込むことなのだ、と。

simpleAさんがうちの会社でコンサルをやったら、いくつもの事業機会を見つけてくれるんじゃないだろうか。とそんな風に思いをめぐらしつつも、一方で、それらの発見をマネッジして会社を動かすためには、それこそ、まずは会社のマネジメントを革新する必要があるだろうなと思い直す。皮肉でも何でもなく、日本の大企業の多くがそうなのではないかと想像してしまう。