不平居士

会社勤めもけっこうな年月になってきて、いつの間にか上から数えた方が早いところまで来てしまった。今の会社は来週入社満6年を迎える。


そんな歳になってきたからだろうか、最近どうも目に付くのが会社の悪口を言う若いやつ。お前もそうだっただろうと言われたら黙ってうなだれてしまいそうだが、気になるのは彼らの評論家風の饒舌な口ぶり。入社から数年を経て会社のことや仕事を覚えたぐらい、三十歳前後の年格好の人たちの中にそんな連中がちらほらと。他の会社に勤めたことがないはずなのに、他人の話やものの本などで頭でっかちになっていて、隣の芝生を語る手合いがいる。今の会社は僕にとって四つ目(出向を数えると五つ目)だが、たいがいの会社の常でよいところと悪いところがある。悪いところを語って、だから自分は恵まれていない、仕事がたいへんだと同僚に同意を求めるだけの振る舞いはいかがなものか。


言うまでもないが、こういう連中は例外なく仕事ができない。できるやつは会社に影響力を行使するべく職場で自分の能力を発揮しているか、さっさともっと自分を活かせると思う職場、会社に移っていく。『mmpoloの日記』の昨日のエントリー「人材を育てることは難しい」を読んでの連想である。