HASHIさんと三上さんの再会

昨晩、帰宅してしばらくしたちょうど午後9時、電子メールが入ってきたのを確認したら北海道に行っているはずの写真家・HASHI=橋村奉臣さんからではないか。件名は「札幌だぁ!」。開いてみると、奥様の良子さんの署名入りで、ジンギスカンに舌鼓を打つHASHIさんと『三上のブログ』の三上さんのお写真が。現場から写メールだ。ぶれて三上さんの顔は幽体離脱した魂みたいになっているが、わぁいい写真だあと嬉しくなった。お三方の宴にあわせて横浜でも缶ビールで一人勝手に乾杯した。お酒が強くないHASHIさんは、三上さんと一緒で大丈夫だっただろうか。この際だから、HASHIさんや三上さんの了解を取っていないが公開しちゃう。HASHIさん、三上さん、事後承諾ごめんなさい。





今朝の『三上のブログ』で、昨日の皆さんの楽しそうな一日がさっそく報告されているのを知った。藻岩山、HASHIさんに先を越されちまった。ワイナリーでの出会いに心が躍った。ブログの楽しさ、素晴らしさを今朝あらためて堪能した感がある。


ご存じない方に説明すると、HASHIさんは米国において、トップクラスの評価を受け続ける我が国を代表する写真家である。とくに数万分の一秒の世界を印画紙に定着させた“アクション・スティル・ライフ”の世界を自らのイマジネーションと才覚で切り開き、アンディー・ウォーホルなどトップクラスしか招かれてない国連のプロジェクトに招かれるなど世界にクライアントを持つアーティストである。日本での活躍が限定されているので、むしろ我が国で名が知れていないのが残念だ。


三上さんの写真にはたぶん「4×5」ではないかと思うが、大きなカメラで撮影をしているHASHIさんが写っている。いったいどんな被写体が切り取られたのか、HASHIさんの目が掴まえた初めての北海道からどんなイメージが立ち上がってくるのか、目にできる日を楽しみにしたい。プロの技は素人には撮せないものを撮しますからね。

■HASHIさんとの再会(『三上のブログ』2007年8月9日)


言葉と論理の人である三上さんと視覚と直感の人であるHASHIさんのお二人は、まるで肌合いの違うパーソナリティをお持ちだとも言えるが、そっくりなところもある。お二人とも他人に対していばらないのだ。HASHIさんなどその業績からすれば、日本では大先生として持ち上げられる立場なのだが、ご本人はそういうの大嫌い。「先生はよしてくださいな」とおっしゃる札幌大学教授の三上さんもそこのところはまったく同じ。そうした世界との基本的なかかわり方は、気質によって来るというよりは、むしろお二人が慎重に選んだ流儀だと思っている。その辺りがこのお二人に対する僕の信頼感の源泉になっている。