先日、ニコンのD40やD40Xに興味があると書いたが、4月下旬に出たオリンパスのE-410を店頭でさわってみて、実に食指が動くお散歩カメラであることを実感した。ボディが400g以下で現行のデジタル一眼レフの中では飛び抜けて小さい。僕の撮るのは風景スナップだから、小さいカメラはそれだけで魅力的に映る。実物をさわってみると、フォーサーズ・システムの恩恵はあらたか。シャッターの軽さもいい。このカメラは絶対に売れる。ブームを作るかもしれない。
http://olympus-esystem.jp/products/e410/
今すぐどれかを選びなさいと言われたら、D40やD40Xとの間で大いに悩むことになりそう。E-410を握った後では、D40がやけに不細工に見えてしまう。ただE-410にもここはちょっとどうかなと思ってしまうところがあって、僕にとってはこの辺りを気にしないで使えるかどうかが判断のポイントになりそうだ。
■ファインダーの小ささに耐えられるか
D40やキャノンのKissDXもファインダーは今使ってるカメラより小さいが、E-410をさわった後だと、やけに大きく見える。それほどE-410のファインダーは小さい。昔の銀塩カメラは図体はE-410よりもっと小さいのに、ファインダーはすごく大きくて見やすかった。久しぶりに壊れて使えないミノルタXDを取り出してみてファインダーを覗いたら、キャノンの20-Dなどよりも像が大きくてびっくりした。小さいファインダーは使ったことがない。我慢ができるだろうか、感覚的に違和感を覚えないだろうか。これがもっとも大きな考えどころになりそうだ。■フォーサーズのアスペクト比は
オリンパスとコダックが推進しているフォーサーズ・システムは撮像素子の大きさが小さいことからボケ具合が期待できないと聞くが、それよりも、縦横のアスペクト比がふつうの35ミリ一眼レフと違うところが少し気になる。フォーサーズという名前は、規格の縦横比が4対3であることに由来しているそうで、通常の一眼レフの撮像素子が黄金比に近い3対2であることを考えるとずいぶん太った画面になる。コンパクトデジカメを使っていれば何ら気にならないことだし、慣れの問題かもしれないが、これも変更に思い切りがいりそう。
■ストラップ金具の位置が……
無意識に構えるとストラップ取り付け金具が右手中指に当たってしまい痛い。握り方を少し工夫しなくてはならないだろう。これは単純に解決できることかもしれないが。やはり、一番気になるのはファインダーの大きさ。これさえ我慢できれば、画質は日曜カメラマンには十分すぎるものなので、迷わず次のカメラはこれなんだが。