「シュンポシオン横浜」へのお誘い(3): 「おれが、おれが」ではないブログの喜び

小野さんたちからの報告はまだだが、「大分シュッチョー」の写真がすでにたくさんあがっている。これだけ人数が揃うと、なんだか修学旅行のグループ行動みたいで、見ていてほのぼのムードが伝わってくる。大の大人がソフトクリームにダブルピースなんて「やるう」としか言いようがない。

■「シュッポ」写真庫


ところで、坂東さんからもらったトラックバックによれば、僕が「わいわい」に初めて参加したのは今年の2月である。

■わいわい東京1周年記念祝賀会に参加した(『坂東慶太のブログ』2008年10月20日)
■simpleAの金城さんに誘われて(2008年2月21日)


そうなんだと思う。遠い昔のようにも、つい先週のようにも感じられる不思議な時間感覚がずっと続いている。三上さん(id:elmikamino)を訪ねて札幌を訪れたのが昨年の9月、梅田さんが文春に「山梨旅行」の話を掲載したのが昨年12月。今年になると、「山梨旅行」はこの横丁界隈で「シュポシュポ」と通り名を変えて(変えたのは“あの人”)、日本全国あちらこちらで開催されてきた。驚くべきことだ。

■二段跳びで二風谷へ(2007年9月18日)
■梅田望夫が「山梨旅行」を語った(2008年1月14日)


フィクサー・金ちゃん(id:simpleA)の存在が大きかったことは語るまでもないが、フィクサーが暗躍する余地があったのもまた事実だと思う。

こうした昨今の賑やかさの中で、自分にとってとても大きな感慨があったのが、先頃開催された「大子シュッポ」である。hayakarさん(id:hayakar)のブログは、2年ほど前にmmpoloさん(id:mmpolo)のアンテナで初めてその存在を知り、更新されるたびに楽しく拝見してきたが、ご本人と初めてお会いしたのがこの正月。mmpoloさんと3人でわいわいと呑んだ。

スガハラさん(id:alsografico)は、辻さん(id:Ronron)、小野さん(id:sap0220)や山崎さん(id:cesarkazuhito)、新谷さん(id:topo-gigo)たちと同様、『ウェブ時代をゆく』に関するエントリーへのはてなスターがきっかけだったと思う。坂東さんだってそう。あの本のおかげで、ブログ友達は一挙に増えた。

そこでである。
あるとき、たまたま僕が読者となったhayakarさんと、やはり別の機会にたまたまはてなスターをつけたスガハラさんとが意気投合して茨城で酒を酌み交わしている。自分の行いがそうと意図していかったにもかかわらず他の誰かにとっての橋渡しの役目を果たしている。この成り行きを見ていると、あらためてブログの不思議に対して静かな感動の念を覚えてしまう。自分が誰かと会って新しい知見を得るのも素晴らしいが、自分が一歩踏み出したことで、それが今まで自分とは見ず知らずだった誰かの一歩につながっていることを知るのは、それ以上に嬉しい。自分だけ楽しくたって、ほんとに楽しくはないんだよ、人はひとりで生きているわけではないんだよ、ということをブログを書きながら知るとは思いもよらなかったわけだが、つまり自分にとっての人生の真実、自分にとってのブログの真実とはそういうことであるらしい。

「大分シュッチョー」も無事終わり、次は12月の横浜が多くの皆さんとお会いする機会になる。再会があれば、リアルの場では初めての出会いもたくさんある。ぜひ、またそれぞれの新しい喜びにつながりますよう。