ミッテンヴァルトの思い出

8月の末に熱海のお宅にお邪魔した山本さんから個人的にとても懐かしい写真をもらいました。おそらく1998年の冬ではないかと思うのですが、山本さんご夫妻がサバティカルミュンヘンの大学に1年滞在なさった時にも、熱海に呼ばれるように「遊びに来てください」とお招きを受けました。当時、ニューヨークで駐在をしていた私は、そのお誘いにのって休みを取り、ひょこひょこと出かけていったのでした。山本さんにはニューヨークでも会い、パリでは一緒にエッフェル塔に登り、そう言えばある時にはスイスでもお会いして一緒にユングフラウに行ったりと、楽しい思い出ばかりを共有しています。

写真はその際にミュンヘンの南西に位置するミッテンヴァルト(Mittenwald)の街に遊びに行ったときのものです。ミッテンヴァルトはバイエルンの最南部、ババリア・アルプスの懐に位置するとても美しい街です。フレスコ画だったと思うのですが、建物の外壁を画で飾り立てているのが特徴で、観光地として地元のドイツ人がたくさん訪れます。冬はご覧の通りの豪雪地帯ですが、この日も雪が降ったり止んだりという悪天候にもかかわらずたくさんの人出がありました。




メインストリートで撮っていただいた写真です。ニューヨークで生活していた頃なので着ているものが東京生活とはまるで違う重装備です。9年前(?)の自分が若いので驚きます。髪の毛がいっぱいじゃないか! そう言えば、先日山本さんにお会いしたときに「最近、頭頂からは毛がなくなるし、どんどん歳をとっている証拠のようで悲しいですよ」と申し上げたら、優しい山本さんは使い残しの毛生え薬をくれたのでした。持つべきは先輩です。でも、自然の勢いにはまるでかなわないみたい。うぅ悲しい!




ミッテンヴァルトはバイオリンの産地としてとても有名な街です。クラシック音楽が大好きな山本さんご夫妻とバイオリンの博物館を訪れたのでした。バイオリンの写真がすばらしい。






昨日の話をしているような気もしますが、実は写真を送っていただくまでミッテンヴァルトのことなどまったく忘れていました。バイオリン博物館に行ったことも含めて。久しぶりに出会う昔の楽しい記録はよいものです。久しぶりに呑むおいしいワインのよう。