緑弦楽合奏団

中学生の頃からの友人である立石君の招きで、彼が指揮をする緑弦楽合奏団の定期演奏会田園都市線青葉台駅前のフィリアホールに訪ねる。

今まで抱いていたアマチュア弦楽合奏に対するイメージを見事に壊された。

ステージから立ち上がる力強い、厚みを備えた音のマッス。安定した基礎技術。音程、リズムともに崩れないので、ときに音楽を楽しむ以前の段階で立ち止まってしまうことがあるアマオケ鑑賞のもどかしさが皆無なのだ。

N響の二人の奏者を独奏者に、N響、日フィルのホルン、オーボエ奏者を加えたモーツァルトの「バイオリンとヴィオラのための協奏交響曲」、トリに演奏されたバルトークの「弦楽のためのディベルティメント」ともに音楽自身にのめり込むことができた。それに、これだけのプロの奏者を呼べるのも楽団の実力の証明だろう。

アンコールで演奏されたコダーイの「ハーリ・ヤーノシュ」間奏曲は、立石君と知り合った中学生の頃、マタチッチ指揮のN響で覚えた個人的にはとても懐かしい曲だ。ハンガリーの民族楽器であるチンバロンを模したチェンバロの音が演奏会後も頭の中で繰り返し鳴り響く。

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