モンポウの演奏

昨日のエントリーにYouTubeから貼り付けたモンポウ自身の『歌と踊り』を聴きながら、ビールを飲んでいるところ。いや、ビールを飲みながら、モンポウを聴いているのかな(酔っぱらいモード)。

このルバートたまりませんね。音楽の時間が実に自然と伸び縮みしているでしょ。なんか、普通のクラシックのピアニストの弾き方じゃないですよね。このもったり感は、考えて弾けるものじゃない。

昔むかし、フルート界の大御所、吉田雅夫先生に尋ねる機会があった。とある場所で、偶然にも。幸運にも。「先生のハンガリー田園幻想曲のレコードを聴いていると、テンポがすごく変化しているのですが」とそんな質問を。

吉田先生は「テンポは無機的、リズムは有機的」と即座にお答えになった。モンポウの演奏は、その吉田先生の言葉を思い出させる。テンポは無機的、リズムは有機的。こういうの聴いちゃうと、整頓されたクラシック演奏家の優等生的演奏はすべて糞に思えてくる。
ほんとにきれいだと、思う。