誰もいない坂道で歌を歌う

  誰も来ないブログというのは、おそらくそういうものでしょう。気がせいせいして、なんだか風通しがよく、この風景は悪くはない。どんな風景か。よく分かりませんけどね、少なくともここは公道で、いつ誰が来るかもしれず、やはり誰も来ないかもしれず、そんな思いを抱きながら、言葉を書き記すと、パソコンの画面が日本語のフォントで潰れていく。その様を見ていると、自分なりに風景が立ち現れるように思えてくるから不思議なものです。

  大江健三郎さんが亡くなったとのニュースが流れました。開高健も、石原慎太郎も、大江健三郎もいなくなりました。