E-410やD40Xの機能で満足できるか

節煙ならぬ節ブログはまだ三日目にも突入していないのに、そろそろニコチン切れ状態。頭の中に小ネタは溜まる一方で、読書感想文をいくつも書けそうだが、今日はそっちにいかずにもっともお気楽ネタの一眼レフ選びの話題をつらつらと。


ニコンD40XオリンパスE-410などの軽くて小さい一眼レフが欲しいという話を書いた。一段上の機種と比べて画質的には遜色ないと思うし、なんといっても軽いのはお散歩カメラとして使うには大きいメリットになる。このところ、帰り道に通る量販店で毎日のように5分ほどE-410をさわっては小さいファインダーで我慢ができるかを自問している。いや、すぐ買うわけではないのだけれど。


本体が400グラムを切る軽量小型の一眼レフ、E-410への興味は久しぶりに山に一眼レフを持って行ったことでますます大きくなった。街中で持ち歩く限り、いま使っているEOS 20D(685グラム)はそれほど苦になる重さではないが、山では重力が2倍になったはずでもないのにひどく重く感じる。50グラムでも100グラムでも軽い方がいいし、容量だって少しでも小さい方が携帯しやすい。ということになると、E-410やそのお仲間に登場願いたい。とくにフォーサーズ・システムの場合、レンズの焦点距離が35ミリの半分になるためにレンズそれ自体が小型化する大きな利点がある。これは無茶魅力的だ。


で、本気になって利用を考えた場合、気になっているファインダーの小ささはさておき、機能的に困ったことは起こらないか。ここからは用途次第の世界。僕は風景スナップしか撮らないからその心配はないが、動く被写体を狙う人は測距点3点のオートフォーカスや秒3回の連写回数はストレスが大きいだろう。E-410ばかりでなく、これは普及機にはおしなべて言えることかもしれない。


おしなべてと言えば、ISO感度の変更が1ステップでできない点はやはり弱点だ。フィルムの時代には考えられなかったことだが、デジタル一眼になってからというもの、シャッタースピードを稼ぐためにISOの設定を四六時中いじりながら撮影をする癖がついてしまった。EOS 20Dは、ISOに割り当てられたボタンと使いやすいジョグダイヤルが装備されており、ISO感度の変更と露出補正がいとも簡単にできる。機種毎の程度の差こそあれ、どれを選んでもボタン操作が増える普及機は使いにくい感覚を覚えることになるかも知れない。こんなことを気にしていると、EOS 20Dの後継機種であるEOS 30Dより下位のモデルは選べなくなってしまう。高価だし、重いのは嫌だし、それは困る。


と、まあ想いは千々に乱れるのだが、いったいカメラにそれほど求めておまえはどれほどの写真を撮っているのかと常にもう一人の自分が冷やかしにかかる。画素数なんかも典型的にそう。「A3で印刷するなら、やはり1千万画素」という謳い文句はいまだにぴんぴんしているが、いったいデジイチを購入している人たちの何割がA3プリントを活用するのだろう。運転しないので当事者の本当の気持ちは分からないが、車好きの人たちにもエゴの拡張をマシンに託す心象は普遍的に存在しているようで、やはり多かれ少なかれそれらを購入して得られる拡張された全能感、いや購入しないと抱え込むかもしれない後悔の念をいやさがゆえに大きな馬力やステアリング能力やらに大枚をはたくことになるようだ。


僕の場合、A3に拡大するわけじゃなし、スポーツ選手を撮るわけじゃなし、展覧会に出展したり個展を開くわけじゃなし、カメラなんてなんでもよさそうなもんなんだけどね。このこだわりこそ生きている証拠、などとうそぶいておきましょうか。