東京電力さん、善処願います

計画停電の話をニュースで聞いたときに思い浮かべたのは、「いまは神奈川、その後東京、それから埼玉」という風に大きく地域を区切って停電をやるのかなという図でした。ところが、実際にはひとつの地域の中をモザイク模様のように5つに分けて3時間毎の停電は実施されています。

そこで、地域によっては困った情報不足に悩まされています。ちょっと、そのことを紹介してみたいと思います。

私の母親が住まっている横浜市栄区飯島町という場所を例にとってみましょう。東京電力のホームページに行って、そこにアップされているpdfを覗くと、次のような一覧表が記載されています。




飯島町は3つの行にわたって記載されており、グループ1、グループ2、グループ3の地域が混在しているようなのです。しかし、どの場所でいつ停電が実施されるのかを判別するために知るべき情報、つまり番地によるグループの違いがこの表には掲載されていません。

最初は情報不足も仕方がないと思いました。しかし初日、2日目、3日目と日にちは経っても情報は改善される気配がありません。母親がいる公団住宅はいったいどのグループなのだろうと、私は高齢で外部とのコミュニケーションが容易ではない母親に代わり、団地の事務所に電話をしてみました。すると事務員さんは、「ここは第1グループと第2グループと第3グループに属しています」とおっしゃるのです。「3つのグループに属しているのですか? では、いつ停電があるか分からないんじゃありませんか?」と私。つまり5分の3。計画停電確率60%です。「そうなんです」と事務員さん。「そうですか」と私。親切な事務員さんは「私どもでは、これ以上のことは分からないので、東京電力に訊いてみてください」と勧めてくれました。「ありがとうございます」と私は答え、電話を切ったすぐあとに東京電力さんに電話をしてみました。電話は常に話中状態。結局いまにいたるまで、東京電力さんとはお話ができていません。

一昨日、母親の住む団地に行くと、掲示板に「当団地は第5グループに所属しているようです」との張り紙が貼り出されていました。数百世帯の団地の住民は「ようです」状態で計画停電に対処している模様です。

東電のホームページは当初のpdfによる情報提供に加えて、住所を基にした検索という方法でも計画停電の地域割りが分かるようになっています。そこで「横浜市栄区飯島町」を引いてみました。すると、こんなメッセージが。




電話をしろとホームページは言うので、また電話をしてみたのですが、やっぱり電話はかかりません。そりゃそうでしょう。同じようにひとつの町内が複数のグループの分かれているのは飯島町だけではない様子ですので(私の住んでいるマンションでも当初管理人さんは「わが町は3かつ5です」という、それ自体間違った情報を流していました)。

いまニュースでは、東京電力さんが5つのグループの中をさらに25に細分化すると伝えています。お願いだから、団地の事務員さんが「ここは、第1グループと第3グループと第5グループと第7グループと第9グループと第11グループと第13グループに分かれています」とお答えになるような事態を出胎させてくれませんよう。