iPadブーム

勤めの帰り、家電量販店に寄った。iPadのコーナーは黒山のというのは大袈裟だけれど、結構な人だかり。一方、その隣に広がるノートPCのコーナーは閑古鳥が鳴きそうなありさまである。その横に立ってお客さんが店員さんに質問をするさまを見ながら、これは本気で来ているなあと驚きの気分は深まる。店員さんに、「いま予約をしたら、入荷はいつになるんですか?」と尋ねたら、これ以上ないような申し訳ない表情をつくりながら、「いつになるか、私どもも知らされていないんです」と頭を下げる始末。これは、もはや「iPad狂想曲」とでもいいたくなる事態だと思った。

しかし、卒然として悟る。わたくしめは仕事にも関係するからと、あわててiPadを使う必要はない。それは他人に任せればよい。何の客観的なデータもないままに、直感にしたがって言うのだが、ある程度(という以上に)iPadは普及する。しかし、iPadの出版の世界に与える影響は当面は最小限のものにとどまる。ガジェット好きに電子出版ならではの企画やコンテンツを考える意義は出てこよう。これはまじめに考えるべきかもしれない。しかし、当面はそこまででよいと、何の証拠も仮説もないままに感じる。これは「酔っぱらいブログ」なので、続きはあらためて。