本当に行ってくれるとは思わなかった

ちょっと感激。phoさんの行動力にも、懐かしい風景にも。

■ニューヨーク郊外からの通勤列車の旅(『technophobia』2010年5月27日)

メトロノース鉄道は、3つの線がマンハッタンの中心であるグランドセントラル駅から北に向かって放射状に伸ばしており、phoさんが乗ったのは、そのうち真ん中を走るハドソンライン。僕が通勤に使っていたのは一番東をコネチカット州に向かうニューヘヴンラインだが、phoさんが降りた、ニューヨーク郊外で日本人駐在員が最も多く住む街の一つであるScarsdaleは車でうろちょろしていたご近所だ。僕が知っている90年代の風景と変わったのは、ぴかぴかしてそうな新型車両ぐらいで、Scarsdaleの駅も、通勤時に駅にたたずむ人々の姿も、車内にどかっと腰を下ろしてニューヨークタイムズを広げるエリートサラリーマンたちの様子も、なにもかもがかつてのままで自分にとっては懐かしい。グランドセントラル駅の路線地図や掲示板ですらひどく懐かしい。時間が戻ったような気分にすらなる。小さい3人の子供が目に浮かぶ。