内弁慶

先日、久しぶりに箱根に行った。真冬の富士の雪はいつもながら眼に滲みたが、それ以上にアジア各国から来た観光客の大群を前に、世界の経済力の変化をこの目で見る思いがしたことの方が正直なところ印象が深かったかもしれない。以前、十数年前に同じ大涌谷に立ったときには、何組もの英語人パーティに出会ったはず。それが、今回は中国語と韓国語にきれいに置き換わっていた。東京でだって同じことが起こっているのだから、何の不思議もないのだけれど、日常の風景の中で起こる変化には人間鈍感だ。その余韻の中で思うのは、なんだかんだ言って、けっきょく自分は「私たち日本人」目線で世の中を認識し、生きているという事実。語学力のあるなしの問題は別にして、日本語以外でブログを書く気が起こらないという事実である。なんと内弁慶なんだろう。