仕事を変わって、新しい上司、新しい同僚、新しい部下、新しいお客さん、新しいオフィス、新しいパソコン、新しいメーラー、新しいグループウェア、新しい管理の仕組み、新しい決裁の仕組み、新しい昼ご飯、新しい通勤の足、などなど新しいだらけのなかで生活を始めて、あらためて自分が年を取ってきたのを感じる。
お脳のはたらきが確実に鈍くなり始めている。その「新しい」ことどもがなかなか覚えられないのだ。「○×の書類はこのファイルサーバーに入っていまして、経理部からメールで来るこの情報を基に毎週この様式にあわせてレポーティングをお願いします」などと言われて「はい、はい」と答えたのはいいが、ぜんぜん理解できておらず、繰り返し教えてもらう始末。おまけにこの数日は苦手な細かい数字作りを集中的にやらされ、もうへとへとである。ほんとに適応力が鈍っている。
大企業と中小企業はやはり違うなあとか、大企業も中小企業も、企業のうざいのは変わらないなあだとか、出版の世界に来てみて成熟産業のたいへんさが身に染みるだとか、まあいろいろと感じるところはあるが、やっぱり正直に事例を交えてご説明するのは、ちょっとばかり差し支えるがあるのでやめることにする。
「新しい」に囲まれ、悪戦苦闘した挙げ句に帰宅して、朝パンを1枚食べたきりの胃に今日はじめてまともな食事を流し込み、こうしてブログを広げ、勝手知ったる世界を前にすると心底ほっとする。いろいろな方からコメント欄やトラックバックを頂いているのを眺めながら、ネットがやけにリアルに感じる自分に苦笑する。