福岡にて

いま博多の繁華街にあるネットカフェの「禁煙席21番」でこれを書いている。
久しぶりの博多だが、分厚い雲が垂れ込め寒い。平日夜のネットカフェは人もまばらで、博多の一等地でこんなもんかなと思う。背中の辺りから若いカップルの低い話し声が響いているが、空調とベンディングマシンの音に邪魔されて内容まではわからない。つまり、それぐらい閑散としている様子を想像して頂きたいのだが、そんな人気の少ない照明を落した店内でパソコンのモニターに自分のブログの画面が皓々と照らされているのを眺めるのは不思議な気分である。SF映画の一シーンに紛れ込んだような気分の中でかちゃかちゃと安物のキーボードの音がやけに甲高く響く。

これから飲み屋を探してグラスの縁に佇むつもりである。