12月の、最初の一日

今日から12月だ。今年もあと一ヶ月になった。感慨は、あると言えばそれなりに。とは言え、過去11ヶ月のあれこれを取り上げて言葉にしようとすると、どれもそこはかとなく消えていくか、名状しがたいままに年輪のようになって残るか、いずれかではあっても、うまく言葉にならないような気がする。まあ、まだ今年は一月あるのだし、あわてて回顧モードに入る必要もないか。

街まで買い物にでかける。駅前の桜の樹は色づきの悪いままに葉を落とし始めている。



黄色い花数輪。こいつは少し前まで元気が良かったのに、寒さに締め付けられるように咲いている。見ていると少し辛い。本人はどうか分からないが。



丸い影に目がいく。



黄色い列に目がいった。



駅前の川には珍しく十羽ほどの白い鷺が羽を休めていた。カメラを構えると、全員が首を長く伸ばして警戒の表情。気が進まずに撮らずに終わる。夏のような分厚い雲が空に浮かんでいた。