書き続けていると指向するものは変化する

このブログを始めた最初の最初のきっかけが何だったのかは忘れてしまったが、「誰彼もすなるブログといふものを、我もしてみむとてするなり」と思ったことは確か。しかし、いったいどんなものか、やってみなければ分からないこともあるだろうからと書いてみる気にはなったものの、さて、さっぱり作法が分からない。「はてなダイアリー」を選んだこともあるだろう、最初は非公開にしてときどきほんとに日記を書いていた。誰に見せるつもりもなくである。

途中からとりあえず「公開」にして、「小エッセイを短い時間で書く練習」と目的をそんな風に定め、書き続けた。ところが最近は、エッセイやコラムのような様式に書くものをはめる意識が少々後ろに下がり気味で、ここしばらくは、むしろまた日記を書くような気分で綴り始めている。出来てくる文章には無駄も破綻も間延びもあるかもしれないが、形式を整えようとする意識妨げる別の何かがひっかかってくる時もある。そんな気がしている。単なる気休めの感想かも知れないが。ともかく続けていると、それなりにいろいろなことを知ることになりそうだ。これは間違がいないように思う。

ところで、この前のエントリーに「人命は地球より重い」と書いたつもりでいたら、「人名は地球より重い」と綴ってしまい、知らぬが仏でそれを一晩中掲げていた。お読みになったmmpoloさん(id:mmpolo)が親切に知らせてくださり、今修正をしたところだが、書いた本人が腹を抱えて笑って楽しんでしまった。mmpoloさんが投稿していた「Weeklyぴあ」のコラムに投稿したくなった。入選にはもう一ひねりいりそうだが。

■五月のあほうどり(『mmpoloの日記』2007年10月5日)