2008-09-01から1ヶ月間の記事一覧

「シュンポシオン横浜」の正式告知は10月13日でーす

いつの間にか彼岸花もまっさかりな季節になって、気温もさがり、気がついてみれば5月半ばに「横浜で集まりをやるぞー」と言ってからはや4ヶ月半が経ってしまいました。時の経つのは早いですね。というわけで、会のプログラム発表と参加申し込み開始を開催二…

故郷の水

数日前に小野さんと会ったときの話を書いたときに、うろおぼえで開高健のエッセイを少し引き合いに出した。開高さんがちゃんと覚えていないのだがと断りを入れて書いていた話を、さらに朦朧とした記憶で引用したので、気になって原典に当たってみた。原典と…

心はいまだ大分に

大分から帰って10日になろうとしているが、心の幾分かはまだ大分にあるような気がする。これからも大分が心の中で一定の位置を保ち続けるような気がする。小野さん、比嘉さんと会った翌日、列車待ちの短い時間をつかって市街を歩いた。県庁前の歩道で特産品…

比嘉さんに青春の暗い情熱を見た

小野さんがなじみの「赤坂」で小野さん、比嘉さんと呑んだ。 比嘉さんとは6月の津田沼(つまり伝説の「千葉シュポシュポ」)で会って以来、2度目の邂逅である。 ■千葉シュポシュポ(2008年6月8日) 少しだけ遅れて到着した仕事帰りの彼がテーブルに着いた瞬間…

ダブルピース!

小野さんの印象

小野さんは東京で社会人生活に入った後、岡崎に移って営業の仕事でご自身の礎をつくり、大分に戻って今の仕事を始められた。苦労の末に大手スーパーの中に店舗を開き、保険の代理店の経営者として着実な一歩を歩み始めている。2年間やってこられて、やっと月…

湯布院の時間

高崎山を後にして、小野さんに湯布院へと連れて行ってもらった。盆地とは聞いていたが、大分・別府方面から行くのにつづら折りの道を上り、峠を越さなければ到達できない。本当に盆を逆さまにしたような土地なのだ。そのことに妙に感銘を受けた。なぜ、こん…

ブログの関係はサル的であるという説

高崎山に別れを告げる前にもう少しだけ『サル学の現在』に出てくる伊沢紘生先生の言葉を書き記しておこうと思う。昨日の部分に続いて伊沢さんはこう言う。 サルは本来そんなに競争にはげんで、あくせく生きていこうとしているのではないんですね。できるだけ…

スープカリー時間差参戦

20日のスープカリーの日に千葉には行けなかった。■9月20日は千葉で待つ(『simpleA』2008年9月12日) ■開催報告(『simpleA』2008年9月21日)でも、三上さんも孤独に札幌で参加している。■孤独(『三上のブログ』2008年9月20日)ますますスープカリーを食べ…

ボスザルは存在しない

さすがに台風の日に観光に来る物好きは少ない。おかげでじっくりとスタッフの説明を聞き、猿の様子を楽しめた。自然と立花隆の『サル学の現在』を思い出した。当時の学問の先端的知識を著名な学者へのインタビューによって明らかにしていく同書の面白さは忘…

競争は生活の基本原理じゃない

前のエントリーで伊沢紘生先生の発言を引用したが、同じ『サル学の現在』の中で伊沢さんは、餌場という人工的な空間と野生の生活空間とにおける猿同士の関係について興味深いコメントをなさっている。 自然界では、同じ食物をサル同士が真剣に争い合うという…

高崎山は深山だった

大分一泊の旅を考えたときは、単に小野さん(id:sap0220)、比嘉さん(id:Ryu-Higa)に会いに行こうという以上の何かがあったわけではなかった。なんといっても勢川さん(id:segawabiki)による伝説の「名古屋会議新幹線往復」という先例があるから、二番煎じは気…

高崎山は愉快だった

国道とJRの線路を遊歩道をつたって渡ると、そこが公園の入り口。入場料500円を支払って入り口をくぐると、いた。すぐにお猿さんに出会う。 お猿さんに挨拶する小野さん。 階段を上っていくと、どんどん猿の姿が増え、猿寄せ場に着く。えっと思ったのだが、実…

大分や 旅はみちづれ お〜いお茶

博多=小倉間のJR九州「にちりん」上にて読める これが「にちりん号」。私の知り合いには二人の中村さんがいて、二人とも鉄道マニア。一人がコーイチローさん。もう一人我が家のすぐそばにすむ高校以来の友人コーイチさんなんだな、これが。いや、「だから、…

小野さん、ありがとう

いま9月19日(金)の午後12時過ぎです。大分から博多に戻ってきました。博多のインターネットカフェでパソコンの前に座ったところです。夢のように素敵な大分の一日でした。大雨の別府駅に降り立つことを思い描いていたのに、幸運にも台風は南寄りに進…

大分サイコーです

小野さん、比嘉さんと盛り上がっています。来てよかった。

数日留守にします

まだ台風13号のがけも形もなかった9月5日、コメント欄に「なんか、意地の悪い台風が嫌がらせをしに来そうな気がするんだよね。」と書いたら、ほんとにきちゃいました。rairakkuさんのてるてる坊主がますます威力を発揮するというものです。明日から出かけて…

嗜好は十人十色だから

人にものを薦めるほど難しいことはない。好きという感情、いいと思う心の動きは、対象とわたくしの関係性、距離感に他ならず、この距離感は「わたくし」のありようそのものである。客観的、科学的な善し悪しなどどこにも存在していない。「丸山健二はいい」…

梅田さんの『日と月と刀』評

梅田さんのブログはかかさず目にするようにしているつもりだが、5月12日のこのエントリーは読み飛ばしていたらしい。7月にお会いしたときに、梅田さんが「丸山健二の『日と月と刀』は……」と突然口にしたのでびっくりしたのだが、今頃になってその複線を理解…

大分に台風見物にでかけるぞ

さて、明後日から九州4日の旅。そのハイライトは18日の大分行きである。本当は10月の金城一座の上陸に加われればよかったのだけれど、福岡に用があるついでの旅で、残念ながら1ヶ月早めの訪問になってしまった。あちらでは小野さん(id:sap0220)、比嘉さん(id…

丸山健二と茂木健一郎

「茂木健一郎さんも丸山健二が好きなようですね。ブログに会った話を書いてましたよ」とうちの若手編集者に教えてもらった。グーグルで検索したら、たしかにあった。http://kenmogi.cocolog-nifty.com/qualia/2007/09/post_186e.html茂木さんは開高健のこと…

吉本隆明が丸山健二を誉めると

吉本隆明の丸山健二著『水の家族』評に出てくる次の一節は、言ってしまえば、ある時期以降の丸山作品全体にあてはまる普遍的な誉め言葉になっている。 この作品は、そう言ってよければ一編のお伽話、あるいは大人のために書かれた童話だとおもう。すべての童…

真面目に生きないと丸山健二に嘲笑されるぞ

くまさんが、丸山健二の『田舎暮らしに殺されない法』の書評をご紹介なされており、つられて読んだ。どうやら、都会人の甘い感傷、脳天気な憧れを一括する典型的丸山エッセイらしい。このエントリーに紹介されている丸山の一文をちらとでもご覧下さい。その…

変転する心を文字にする業の結晶

丸山健二に興味がある方など、このブログをお読みいただいている方の10人に0.5人もいないだろうことは、☆の付き具合や日ごとのページビューを見ていると実に明らかだが、今日もその話題を。丸山健二の小説の登場人物は、ほとんど例外なく、浜の真砂のように…

堂々と作り話を語る

人生は一筋縄ではいかない。思い通りに行かない。人の意思など社会の意思の中では波間に翻弄される小舟のようなものだ。そうした現実を認識しつつ、その現実に挑みかかる者の周囲にドラマは誕生する。丸山健二の小説は、そうしたマッチョな世界観と、その裏…

久しぶりの丸山健二

丸山健二の『日と月と刀』を読み終わった。丸山健二の著作に身銭を切るのはいつぶりだろうと、本箱を覗き、たぶんもっとも最近買ったエッセイ集『されど狐にあらず』の奥付を見たら1991年とあって、これには驚いた。まるで竜宮城の浦島太郎ではないか。たぶ…

二つの田舎

勢川さん(id:segawabiki)、三上さん(id:elmikamino)、中村さん(id:koichiro516)、昨日のエントリーへのコメント誠にありがとうございました。皆さんのコメントを眺めているうちに、二通りの田舎は混同を許すままに「田舎」と言い続けた方が面白いという個人…

アジアの田舎になっていく

昨日は息子の高校野球の応援をしに平塚まで往復50キロ、サイクリングをしてきました。疲れがたまっていたのでしょう、30度の暑さの中自転車を漕ぎ、2時間半、バックネット裏の炎天下で陽にじりじりと炙られたらそれだけでばててしまい、帰り道が辛かった。ツ…

昨日の続きを少し

昨日の続きを書こうかと思ったが、どうも気が乗らない。今朝の東京の空のように薄ぼんやりとしている。とはいえ、このままやめたというのも気が引けるので、薄ぼんやりした意識のままに記しておくと、スポーツでも、ビジネスでも、音楽でも、己を乗り越える…

勝つことだけが人生か

いや違うね、と言いたいいう話。それはつまり、「勝つ」という定義をどこに置くかの問題で、ぎりぎりと究極の「勝ち」、誰にとってももっとも分かりやすい例としての「オリンピックの金メダル」にこそ勝ちがあるとする考え方には断固として反対という話です…