港北区民交響楽団第49回定期演奏会

高校の友人かわいくんがトランペットを吹く港北区交響楽団定期演奏会に今年も行ってきた。「今年も」と書いたが、昨年は開催日を見事に一週間間違えてしまい、せっかくのお誘いを不意にしてしまったので、2年ぶりの定演ということになる。今年はリストの「レ・プレリュード」、ハチャトゥリアンの「スパルタクス」、ラフマニノフ交響曲第2番というプログラム。

たしかなことは知らないので憶測で言うのだが、アマオケラフマニノフの2番のような曲をやるのは珍しいのではないだろうか。アマチュアの場合、プロのコンサート以上にクラシック音楽体験が一様ではない聴衆を相手にしなければならないため、名の知れた曲、誰もが節を知っているような曲を入れないプログラムを組むのは難しいと聞いたことがある。メロディや響きはきれいだし、変化に富んでいるとはいえ、ベートーヴェンブラームスに比べるとラフマニノフで集客は難しいだろう。演奏する方にすれば、メロディは千変万化だし、だいいち曲自体がやたらと長いし、譜読みをするだけで相当大変そう。

ここのオケの場合、弦が少々弱いので、ロシアの憂愁を響かせるのは厳しいんじゃないかと思ったりしていたのだが、達者な人が多い木管金管が頑張って聴かせる演奏になった。冬の休日の愉しみを味わう。