無題

 
図書館で借りて、とんでもなく久しぶりに『ファウスト』を読んだ。以前読んだといっても、その他、数多の名作同様、何が書いてあったか、ほとんど何も憶えていないのである。そこにこんなフレーズがあった。

「年をとらなきゃ、悪魔の言葉は分からない」


人間らしさは何に宿るのか。おそらくそれは強さと同時に弱さにも。