今日も人身事故

品川の駅に降り立ち、山手線に乗り換えようとしたら、池袋で人身事故発生中のアナウンスあり。救出の最中で外回りの電車がしばらく動かない模様だという。仕方がないので、目黒まで歩く。山手線の一駅はバスの停留所に毛が生えたぐらいの間隔しかないが、それでも3駅分となるとしっかりと汗をかき、目が覚めた。

人身事故で電車が遅れるたびに、このレールの先で誰かが死んだり、ひどい傷を負ったりしている事実を自覚させられるわけだが、それが自分の知り合いでもないかぎり、「電車が遅れる」以上の感慨を持たないように我々の感情は飼い慣らされている。ということを考えることに苦い味がするが、この苦さは最初に感じる一口よりも少し複雑だ。