炎天下、戸塚=川崎タイムトライアル

昨日は、歩いてきました戸塚→川崎。暑くて死ぬかと思った。
ちょうど一週間前に戸塚→関内→横浜、約16キロを歩いたときのタイムを、下川さんのSJC紹介コーナーに書かれてしまった。このときは山越えが二つあったし、遅くはないけれど、速さは意識していない、むしろゆっくりめの歩きだったので、「このタイムは不本意。これをさらしているわけにはいかぬ」と今週末の歩きを決意。同じコースを歩いてもつまらないので、今回は戸塚駅の先で箱根駅伝のコースと合流して、国道1号を北上し、権太坂横浜駅前を越えて川崎まで至る箱根駅伝第9区+アルファの道のり。我が家からだと、だいたい25.5キロになる。これを何時間で歩けるか。

我が家をスタートしたのが午前6時50分。炎暑を避ける意味ではあと1時間早く出かけるべきだったのだが、前日は飲み会で帰宅も遅めになり、起きられなかった。

戸塚駅前。まだ初々しい朝の光線が降りそそぐ時間。(7時0分)



ブリヂストンの工場横を通過。この辺りは、日立製作所山崎製パン、ポーラ化粧品など様々な製造業の工場が次々と現れる工場通りである。(7時14分)



真横を東海道線の電車が通り過ぎる。あれに乗れば20分で到着する距離を歩こうというのである。(7時27分)



出発後ほぼ1時間、川崎まで19キロの看板が現れる。まだ余裕があるので、「よし、あとたったの19キロ」と心の中で大言壮語する。(7時39分)



権太坂の坂の上に到着。ここで戸塚区を離れて保土ヶ谷区に入る。これから緩くて長い下りをJR保土ヶ谷駅に向けて開始する。(7時55分)



その直後に5匹の牛に会った。乳牛→北海道→三上さんという連想で頭の中は「シュッポロ」に。(7時57分)



権太坂を下り、進む。交通量がますます増えてきた。権太坂から30分ほどで保土ヶ谷駅通過。時間を気にする歩きをしていると、どうしても無理をする。すでに太ももの張りが気になってくる。この地点で疲れが来るのは予想外。ちょっと、早すぎる。(8時31分)



あと20分ほどで横浜。「川崎13キロ」の看板に元気をもらう。(8時48分)



横浜駅到着。疲れている。足がすでに重たい。暑さがこたえる。横浜駅前の「川崎11キロ」の看板に「まだ11キロあるのか」と心が素直に反応する。このあとは写真を撮るのも面倒になってくる。コンビニに飛び込み、アクエリアスを購入。あっという間に飲み干す。(9時3分)



横浜駅を過ぎると足の疲れが顕著で、早く歩こうにも体が言うことをきかないのが分かる。こうなったら無理をせずにいくしかない。「アメリカ中古家具」の店の横を通った。入り口から見えるのは僕の目にはがらくた。そこいらのガレージセールでお目にかかるようなものばかり。いやいや、暑さで目がかすんでいたのかもしれない。(9時21分)



東神奈川から先は特筆すべきことほとんど何もなし。平坦なコンクリート排気ガスの道をひたすら歩くのみ。頭の中では、仕事のことだとか、ブログのことが入れ替わり立ち替わり現れる。別に論理的な思考をしているわけではない。「『風の谷のナウシカ』、『二風谷の金ちゃん』、『崖の上のポニョ』、『盤渓(ばんけい)峠の上の板東慶太』」などと独り言がどこからともなく湧いてくる。

どこにいても花にはなぐさめられる。(9時42分)



あらゆる苦難には終わりがある。ついに鶴見に到着。これで箱根駅伝9区分を歩ききった。残りはあと3キロのみ。(10時22分)



昔は汚染のひどさで有名だった鶴見川を渡る。いまも川は黒く濁り、死んでいる。(10時30分)





ついに暑さに当たったのか。ニューヨークが見えてくる。(10時33分)





川崎市へ突入。(10時35分)



「ゴム通り入り口」のサインを見つけた。「ゴム通り」ってどんなところだろう。お店で売っているのはすべてゴム製品、歩いているのはゴム人間だけだったりして。猛暑の日にはきっと溶けちゃうんだ……。暑い。(10時35分)



足は重いが、終わりよければすべてよし。川崎に到着。時刻は午前10時56分。



というわけで、25.5キロを4時間6分が今回の記録。10年前ならもっと速く歩けただろうが、いま現在の体力ではこれが限界だ。いまも左太ももが痛い。キロあたりに換算すると1キロ10分を少し出るぐらい。
昨年のゴールデンウィークにやった戸塚→東京に比べると戸塚→川崎は短い。カジュアルで、リーゾナブルな冒険、というのが今回の完走、じゃなかった感想でした。

■横浜戸塚=東京、徒歩の旅(2007年5月4日)