偏執狂

『simpleA』の「テクノロジーとあんまし関係ないとこで「技術者の眼」を持つ人たち」というエントリーは、梅田望夫著『ウェブ時代 5つの定理』の正しい読み方に関するひとつの典型的なあり方を示して実に教育的だ。「テクノロジーとあんまし関係ない」と見える人たちも、技術者であるなしという点をいったん脇に置いてこういう視点で見れば、梅田さんのアジテーションは普遍的な射程を持つでしょ、とsimpleAの金城さんは言う。

その例として登場するのが、最近フォントに対する深い情報収集と考察を重ねる『三上のブログ』の三上さん。三上さんの分析対象になったsimpleAのロゴを介し、金城さんは梅田さんと三上さんをつなげ、読む者に勇気を与えている。私は感動した。

これに対し、三上さんはコメント欄で、自分は「ビョーキ」だからと謙遜なさっているが、この場合の三上さんの病気は、すなわち「偏執狂」ということだから、「偏執狂だけが生き残る」という梅田さんが何度も口にするアンディ・グローブの警句に直接つながっている。もちろん、こうしたエントリーを書く金城さんが偏執狂的でないわけがないのは、『simpleA』の読者には自明のことだ。

ってなわけで、結局何が言いたいのか、って言うと、『simpleA』はとてもためになるブログなので、まだご覧になったことがない皆さん、お読みになると絶対お得ですよ、ってこと。


■テクノロジーとあんまし関係ないとこで「技術者の眼」を持つ人たち(『simpleA』2008年3月14日)