僕らは何をすべきなのか

もうしばらく前のこと、『ウェブ時代をゆく』が出る前だったから、昨年の秋口だったかな。友人と酒を飲んでいるときに教師である友人の重たい問題提起に対して、こんな台詞が口をついた。

「できる子は梅田さんにまかせておけばいいとして、そうじゃない子をどうするかが問題だ」

冗談めかした口調で言ったはずなのに、一瞬の沈黙が流れた。僕は自分の子供ら、その友達の顔を頭の中に思い描いた。友人は、彼の教え子たちのことを思いめぐらしていたのかも知れない。そして、また少し議論を続けた。

記憶に残る光景は現実を反映しているのだろうか。それとも僕が見た夢の残像だろうか。