写真ブログは難しい

自分の下手な写真を棚に上げてのコメントになるのですが、写真ブログでブログの楽しさを実感するのは簡単ではないなと実感しています。


今年になってこのブログの兄弟サイトとして『横浜逍遙亭・写真帳』を立ち上げました。文字による読み物と写真とが混在するのはお互いがお互いを打ち消し合うマイナスの効果があるように感じられたのと、「はてな」が写真の扱いにはあまり力を入れていない(それは写真は重たいと思います)ので、他のブログを試してみる興味も手伝ってgooブログに『写真帳』を作ってみたのでした。


やり始めて3ヶ月が経ち、4ヶ月が経ちとなるにつれてそれなりの感想が形を成してきたのですが、あらためてブログの楽しさの大きな部分はどこかにいる誰かと知り合う楽しさだと痛感している次第です。gooブログで有料サービスに加入し、アクセス状況を確認できるようにしてみたのですが、来ていただいているお客さんはユニーク・アクセスの数でだいたい50から80ぐらいの中で安定しています。ページビューが200弱といった感じです。見に来てくださる方の数に限りがあるのは、写真家の腕が腕なので仕方がないのですが、うーんとうなっちゃいそうなのは、どうやらお客様の大勢はこの『横浜逍遙亭』の読者の皆様らしいという点です。いえ、こちらもあちらも御覧頂いている皆様にはあらためて厚く御礼申し上げます。本当に有り難い限りだと思っています。ですが、新しいブログを作れば、それはそれで新しい出会いの機会になると嬉しいなという助平根性もあるわけです。このサイトで味をしめましたので。でも、そっちの期待の方はからっきしということが分かりました。難しいですね。


何が難しいかと言えば、私のサイトのように芸なく写真を貼るだけの写真ブログではWeb2.0的検索世界から無視されてしまう。こっちのサイトでは、ときどき半ば面白がりながら「カール・ベームという話題でどれぐらいの検索数があるだろう」だとか、「カメラ選びの話をしたら、どれぐらいのお客さんが来るだろう」などという興味ありきで書いている話題があるのですが、そうすることによって世間の興味がそれなりに量として表現される面白さがあり、またカメラの話題で来ていただいた方にまったく別のカテゴリーの話をお読みいただくといった思いがけない嬉しさに巡り会えます。これに対して写真を写真に対する興味で見ていただこうとしても出会いのきっかけがない。以前、『三上のブログ』(id:elmikamino)で、三上さんが画像検索の話題を繰り返し取り上げられ、多くの方がコメント欄で反応されていましたが、今回の実体験でさまざまな感想を抱くことができました。


そこで途中から「日本ブログ村」の「写真ランキング」という仕組みに参加してみました。写真ブログが一覧で表示されて、そこから様々なブログを見ることができる。気に入った写真があって読者がバナーをクリックしてくれれば、得点がもらえて、より上位に表示されるという仕組みです。

http://photo.blogmura.com/p_fukei/

このコミュニティサービスを使ってみたのですが、そもそも「日本ブログ村」から私の写真ブログを見に来てくださる方がほとんどいないということが分かりました。ランキングの上にいるそれなりに腕に覚えのある方のサイトはけっこうなアクセス数が記録されていますが、私のサイトや、それと同等の程度のものはほとんど人は覗いてみようとも思わないらしいのです。だから、ときどき私の写真もクリックを頂いてはいるのですが、どうもそうしてくれるのは『横浜逍遙亭』の読者の方のような感じがしますし、例えばそれ以外の方でコメント欄に書き込みをしてくれた方は、4ヶ月強の期間でやっとお二人だけです。アクセスを増やすことを目指すならば、写真だけではなくて、やはり文章でおもしろおかしいものを書かないと駄目なようです。


ブログはすごいな、トラックバックは大した発明だな、と感心ばかりしていましたが、また一つ勉強をしました。この感想をバネに、今度は写真系サービスの大御所である「Flickr」に手を出してみようかなと画策しています。