仕事で池袋に行った帰り道にジュンク堂本店に立ち寄ったら「大江健三郎書店」という試みに行き当たった。要は広い店内の一角に大江さんが推薦する和書を並べた「書店」を作る試み。今年の6月に開店し、12月10日まで開いているそうな。面白かった。
http://www.junkudo.co.jp/sakkashoten/07oe/oe.htm
http://www.junkudo.co.jp/sakkashoten/07oe/oe-open.htm
大江さんの著作でおなじみのたくさんの名前。渡辺一夫、丸山真男、山口昌夫、小林秀雄、井伏鱒二、サイード、エリアーデ、シモーヌ・ヴェーユ、グラス、クンデラ、筑摩書房の文庫各種、エトセトラ、エトセトラ…。数多の伊丹十三。そりゃそうだ。数多の井上ひさし。そうなんだねえ。数多の安部公房。そうだった。開高健一冊もなし。売れちまったのかな。彼が亡くなった直後の血も涙もないような石原慎太郎との対談を読めばやっぱりそんなもんか。そんなもんなんだろうな。