港北区民交響楽団のコンサートにて

このブログで何度もコメントをもらっている中年トランペッター川合君にお誘いいただき、港北区交響楽団の「第7回夏休み親子コンサート」に行く。夏休み最後の日曜日を親子でクラシック鑑賞にいざなう企画で、宮崎駿の映画音楽、「モルダウ」、「鍛冶屋のポルカ」、「時の踊り」など小学生の子供たちが聴いても、大人が聴いても頷ける名曲を集めての楽しいひととき。


親御さんと来ている小さな子供たちの大多数がおしゃべりをするわけでもなく、オケの演奏に集中し、曲が終わるたびに熱心に拍手する様にとても感心した。オーケストラのおじさん、おばさんたちもあれだけちゃんと聴いてもらえば頑張るしかないだろう。あらためて、自宅で録音を聴くのでは決して味わえないコンサートならではの濃厚なクオリアに圧倒される。また、コンサートが終わって席を立つ多くの子供たちが本心から「楽しかったー」「面白かったー」と声を挙げるのを見て、地域に根付いたアマオケ活動の素晴らしさに感じ入った次第。


公演直後、ボランティアで3つのウェブサイトの管理人を務めている川合君と立ち話をした。彼はネットを徘徊している層がすごく若い、我々四十代以上は少数派であるという実感を述べていたが、たぶんそうだろうと思う。そこに、いわゆる理系・文系間のITリテラシーの違いも加えると、いまのウェブの世界は今日現在はまだ“ある種の人たち”の世界なのだと思う。ブログと紙の媒体による情報発信を比べた場合、こうしたリーチできる層の違いという面で二つの世界が異なることを意識していく必要がある。こういうことをブログを自分でやってみて初めて実感をもって理解し始めている。