家に帰ると、子供達が「今日は一日中、テレビはこれしかやってない」とふてくされている。ティーンエイジャーの男の子にとって、皇族の結婚など馬耳東風の世界である。
それにしても、日本の皇族ってサイケだよね。新式の結婚式に洋装で出席したり、お見送りは「祝典行進曲」だったり、披露宴の入場は「パッヘルベルのカノン」だったりする。新郎の上司であるところの石原慎太郎が出てきて乾杯の挨拶をしたりするのはおまけだとして、文化のパッチワークだ。それはまさに我々の代表たる天皇家としてふさわしい生活のありようではないか。などと思ったり。