秋葉原UDXにセミナーを聴きにいく

午後7時から秋葉原再開発の象徴UDXで開催された「ポッドキャスティングを用いた教育」をテーマにした有料セミナーを聴きにいく。別に教育に関心があったわけでも、ポッドキャスティングに興味があったわけでもなく、橋本大也さんが講演をするというので行ってみたくなった次第。というのも、6月に彼が主催したセミナーに初めて行ってみてとても面白かったから。


橋本さんだけでなく、中村伊知哉さんも挨拶に立つし、それ相応の質を期待していったら、今回は大きくはずした。橋本さんはこの日は依頼されて演壇に立った一介の講演者だから、企画サイドだった前回と比べるのは可哀想だとしても、とくに聴くべきこともなし。客寄せパンダはやめた方がよい。ただ、ポッドキャスティングの教育利用はその効果それ自体よりも、コンテンツ作成の過程に教育的意味合いがあるかもしれないという指摘は、今晩聞いた何人かのスピーカーのコメントの中で唯一実質的な価値があるものだったことは報告しておきたい。


主催者の社長さんの米国事例調査なるものは、調査を生業としてきた者から見たら、とてもそうは呼べない代物だし、アップルの管理職が出てきてiPodの宣伝をするだけのセミナーで5000円取るのはほとんど××の世界。僕が今の勤め先でこんなセミナーを企画したら翌日クビだな。


主催をしたのはポッドキャスティングへのコンテンツ提供をビジネスにしようと企てるベンチャー企業だが、iPodというハードありきのビジネスの企てを聞いていて、僕はCAPTAINの時代を思い出した。1970年生まれの社長さんには何のことか分からないかもしれないけど。


とても最後まで付き合う気分にはなれず、途中で出てきたら、最先端の、しかし無機質なビルから見るけばけばしいだけのはずの秋葉原のネオン街がとても綺麗に見えたのには驚いた。