音楽の友

図書館でたまたま目にとまった『音楽の友』を借りる。久々に開く“音友”は、ますますその性格を研ぎ澄ましているように思える。来日アーティストのインタビュー、内外のコンサート雑記だけの出版物なのに、肝心のインタビューに出来不出来のばらつきが大きすぎる。

インタビュアーがつまらないとインタビュー記事って読めるものにならないということがよく分かる。それなりの人がそれなりの人に対して行う受け答えは、まあそれなりに目を通せるが、あらかじめ用意してきた質問項目を越えて深まっていかないインタビューを読んでいると、それだけで悲しくなってくる。