やっぱり私塾だった

昨日、「中国はオリンピックで、きっと海外資本の力を盛大に借りているに違いない」と書いたら、中国に根を下ろしてご活躍のブログ仲間であるharabouさん(id:yhara90)から、現地でしか知り得ない事実の一端をご教示いただいた。

僕は北京オリンピックをテレビで見て、「あんなにしっかりと欧米風のイベントスタイルが踏襲されているのは、アメリカのノウハウが入っているに違いない」と踏み、外国企業の参画があるはずと想像した。ところがharabouさんの情報によれば、これは完全な素人の読み間違いだった。なんと、外国でそうした実務やノウハウを学んできた中国人の若者が要所に配置されて運営を仕切っているというのである。

まあ、外国のノウハウが入っている点ははずしていなかったということで素人の推理の限界は大目に見ていただければと思うのだが、それにしても能力と実力がある若い人たちを積極的に登用する、目的のために手段を選ばない中国にあらためて瞠目をする思いとなった。どんな色の猫でも、ねずみをとる猫がよい猫というわけだ。伝統的な日本の産業社会ではいまだにできない発想である。今回の陸上競技と同じで、いくら日本人の記録としてはそれなりにがんばっていても、世界はそれ以上に伸びているとすれば、負けちゃうわけだよな。

それにしても、今回、harabouさんからいろいろと教えていただき、あらためて“ブログは私塾”という感を強くした次第。実は勤め先でこれを読んでくれているKさんからも「ご興味がありそうなので」と、中国の広告文化を題材にしたハーバード大の先生の著作を推薦してもらった。ブログというのは、ともかく、何か言ってみるものである。

なお、しばらく更新がないなと思っていたら、harabouさんはその間ご療養中だった由。どうか、きっちりと直していただいて、また素顔の中国をいろいろと教えてください。

■harabou's blog