久しぶりにカラヤンのベートーヴェン、それも彼のジェットコースター的演奏の典型である英雄交響曲の録音を聴いた。32枚9千円の超お買い得交響曲セットの一枚だ。少しは昔からこの演奏に抱いていた違和感が緩和されていたらと思ったのだが、第一楽章で感じる、前につんのめるような性急さの感覚はまったく改善されておらず、「そんなに急いでどこへ行くの〜」とおかしくなってしまった。
ベートーヴェン、とくに英雄交響曲って、もっともカラヤンと相性が悪い演目じゃないかと思うのだが、カラヤンを嫌う人って、やたらとこの辺りに文句を言いたがる。でも駄目なものに向かって一生懸命に「駄目だ」というのはあんまり意味がない。嫌いなものは遠ざけておけばいい。
膝の違和感が緩和せず。せっかくの連休だが、今年は山歩きは無理だろうか。